「逆らったらクビにされる」ペットショップ”勤務中”に起きた性加害 経営者の男(66)が複数の女性従業員に 裁判で明らかになった支配の構図と恐怖心
「オーナー(本多被告)に逆らわないこと、オーナーの機嫌を損なわないこと」 強制わいせつの犯行現場は、いずれも本多被告の自宅だった。 ■従業員はシフトで「糸島勤務」 本多被告の世話をさせられていた 判決によると、当時従業員として、本多被告の経営するペットショップに勤めていた女性(当時22)は、本多被告の寝室で抱きつかれ、服を脱がされ体を触られたりなめられたりした。 書斎でも服を脱がされ尻や胸をなでまわされた。 女性はなぜ、本多被告の自宅で被害を受けたのか。 ペットショップ従業員だった女性(当時22) 犯行は勤務中のことです 検察官 どういう勤務? ペットショップ従業員だった女性(当時22) 会社で「糸島勤務」と呼ばれる勤務に入った時です 本多被告は、福岡県糸島市の自宅で、従業員に朝食の支度や着替え、掃除など身の回りの世話をさせていた。「糸島勤務」と呼ばれ、シフトが組まれていた。 女性(当時22)は、ペットショップに勤めてから2か月後、2回目の「糸島勤務」に入った。 最初に被害にあったのは、午前7時45分ごろ本多被告の自宅に着いたあと、朝食の支度を終え寝室で本多被告を着替えさせていた時だった。 ペットショップ従業員だった女性(当時22) 着替えが終わったあとに抱きつかれて、胸に顔をこすりつけられました顔は胸に密着している状態でした 検察官 押しのけたり振り払ったりすることは? ペットショップ従業員だった女性(当時22) していません。入社当時から、先輩スタッフから「オーナーの言うことは絶対だから逆らっちゃ行けないよ」「逆らったらクビにされる」と言われていたので、ショップの仕事自体は好きだったので急に辞めさせられたりするのが怖くて抵抗できませんでした。気をそらせるために「ご飯ができていますよ」と言いましたがすぐにはやめてくれませんでした。 この日、女性は3回にわたって、わいせつ行為を受けた。2回目は、本多被告の書斎だった。
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