「もう何日もお米を食べさせられていない」日本で9人に1人が“貧困状態”…子どもたちを食で支えるフードリボンとは
その内容は、まず、店の利用客が1つ300円のリボンを購入。そのリボンを店内の掲示板に貼っておきます。利用時間や対象年齢は店によって異なりますが、子どもはこのリボンをレジに持っていけば、一食を無料で食べられるという仕組みです。利用する子どもの経済的事情などは区別しません。 現在、全国で186店舗が参加していて、これまでに3万6000食あまりが子どもたちに届けられました。
中根さん: 「飲食店の負担はそんなにないんですよね。普段準備してるお料理がある中で、これ食べてと渡してあげられるというすごくハードルが低いやり方で、すごく大きな力になってあげられるなというのは感じました」
この日、店に掲示されていたリボンは14個。 リボンを購入した女性: 「楽しい夢のある色合い。あーこうして貼っておけばいいのね」 「素晴らしいこと考えてるよね。ちゃんと行き届くところへ行き届いたらいい」
リボンを購入した女性: 「自分の子どもたちと同じ年代の子どもたちがこの取り組みを知って、ごはん食べて、まだお腹空いたとか満たされないことがないように、あのリボンは使ってほしいなと思います」
福泰楼では、中学生以下の子どもを対象にご飯ものか麺類、好きな方を選んでもらい提供しています。 中根さん: 「制度はあっても、その隙間というか、ほんとに今日ご飯食べるの困ってるんだという人たちにできることってほんとに少ないなと感じてたんです。本当に必要な子どもたちにこの情報が届いてほしいなと思いますし、何か地域の、未来の子どもたちにしたいなって思ってる方たちもリボンを購入するだけで、そこがつながるということも知って頂きたいなと思います」
フードパントリー利用者の多くが「シングルマザー」
厚生労働省が2年前に行った調査によると、日本では9人に1人の子どもが平均的な所得の半分未満の世帯で暮らす「貧困状態」だとされています。 またひとり親など、大人が一人の家庭の貧困率は44.5%となっています。