【速報】「自分のたががはずれてしまっていた」知的障害ある入所女性2人に性的虐待 グループホーム経営64歳男に懲役8年の実刑判決
障がい者向けグループホームを経営する身でありながら、性的虐待を入居女性2人(当時18~20)に常習的に加えていた男(64)。大阪地裁堺支部は9月19日、男に懲役8年の実刑判決を言い渡しました。 【当事者が証言】こども10人以上に性加害の男性「最初は罪の意識なく興奮」
性的暴行やわいせつ行為 被害女性2人に知的障がい…スマホでみだらな姿撮影も
塩本裕治被告(64)は2022年から今年1月にかけ、自らが経営していた障がい者向けグループホームの入居者の女性2人に対し、体を触る・なめるなどのわいせつな行為をしたり、陰部に指を入れるなどの性的暴行を加えたりしたとして、不同意性交等・不同意わいせつ・準強制わいせつの罪に問われていました。 さらにその女性2人をみだらな姿にさせ、自らのスマートフォンで撮影したとして、性的姿態等撮影の罪にも問われていました。 被害女性2人は事件当時18歳~20歳。1人は中度、もう1人は重度の知的障害がありました。
徐々に犯行はエスカレート ドライブで体触る場面も
検察側の冒頭陳述や論告によれば、塩本被告は遅くとも2022年5月頃から、中度知的障害がある被害女性への性的虐待を開始。最初は髪の毛や肩、腰などに触れる程度でしたが、徐々に犯行をエスカレートさせたといいます。勤務時間中にドライブに連れ出し、体を触る場面もあったということです。 一方、重度知的障害がある被害女性は、去年9月頃にグループホームに入居しましたが、その直後に塩本被告から被害を受けました。
被告「自分のたががはずれてしまっていた」「強いて言えば、自分が弱かった」
裁判で起訴内容を認めた塩本被告。被告人質問では、“なぜ犯行に及んだのかは分からない”“自分の弱さだったと思う”という旨の供述が目立ちました。 (今年8月の被告人質問) 塩本裕治被告 「いま考えると、なぜ当時そんなことをしてしまったのかは分かりません。強いて言えば、自分が弱かったのだと思います」 「いやだと言われないことに対して、同意を得ていると勘違いしていました」 「いま考えると、立場のちがい、本人の障害から、いやだと言えなかったのだと思います」 「自分のたががはずれてしまっていた。越えてはいけない所を越えてしまっていた」