『想星のアクエリオン Myth of Emotions』先行上映会レポート
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■キャラクターのポイントをチェック 続いては各登場人物の紹介。 本作は「欠けた心」が重要なキーワードとなり、クラスのはぐれ者だというサッコは「恐怖」が欠落。「恐怖は悲しみや怒りにくっついている感情だと思っていたので、どこまで切り離すべきか、逆に単体で存在する悲しみや怒りというものをどうやって作ろうかと考えながら演じました」と、花守は語る。 収録では、1話ごとにスタッフとの話し合いの場が設けられ、キャラクターの感情についてすり合わせたといい、「サッコは自分ひとりでつくったのではなく、この座組のおかげでできた」と語った。 器用で人当たりがいいリミヤは、「共感」が欠落。 「自分の感情はあるけれど、人がどんな感情を持っているかはわからない。まわりを見て泣いたほうがいいと思ったら、そうするんです。彼の言葉は自分の言葉なのか、まわりがそう言うからその言葉を発しているのか、その演じ分けを大切にしました」と、小市。 キャスト陣の間では一番人気だといい、サッコとリミヤ、どちらがモテるかという話題で盛り上がった。 真面目そうな見た目をしているトシは、「好奇心」が欠落。 「ひと言で言うと、コンプレックスの塊。何事にも興味を持てない、好きになれない。それを短所だと自分で気づいているのがポイントです」と、豊崎。 それでも他人とコミュニケーションを取りたいという思いはあるようで、表に出てくるセリフと無関心な内面の違いが注目ポイントになりそうだ。 ほんわかした雰囲気のサヨは、「自己愛」が欠落。 「どう向き合ったらいいかと考えたときに、あまり考えなくていいかと思ったんです。自分ではなくみんなのために何かしたいという気持ちは誰にでもある成分。その共感性から近づいていこうと思ったときに、彼女は思いやりがある子なんだと思うようになりました」と、小原。 第1話で衝撃の登場を果たしたサヨは、この先も「欠落しているからこそ迎える展開」があるとのこと。 また和氣あず未がキャストを担当し、学園の人気者だというモモヒメは、モテモテでありながら「恋愛感情」が欠落。 監督によれば、友達と仲良くしたり、動物をかわいがったりする気持ちは残っているという。キャスト陣は、愛をテーマにした作品で恋愛感情が欠落しているキャラクターがいることに注目していた。 ■企画コーナーでおお盛り上がり 続いては、キャスト陣による企画コーナー。 最初のコーナーは、「『合体』すれば世界が変わる……想いをつなげ! 合体いつどこゲーム!」。 それぞれがお題に沿って、「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」を書いていき、文章を作るというもの。「『想星のアクエリオン』第1話の印象的なシーン」というお題では、花守から順番に「1万年と2千年前」「私立江ノ島学園で」「会場の皆さんが」「合体した」と回答。会場から大きな拍手が送られ、「合体」したという判断に。抽選でお客さんにキャストの寄せ書きが送られた。 このコーナーのほか、「江の島ご当地クイズ」も開催された。 告知コーナーでは放送・配信日時が発表されたほか、音楽情報、Blu-ray情報と盛りだくさんの内容。詳細は公式ホームページ、公式Xアカウントを参照してほしい。 4人の楽しいトークが繰り広げられた先行上映会。最後にキャスト陣それぞれが、『想星のアクエリオン Myth of Emotions』が「いかに新しく、緻密で、面白いか」を熱弁し、イベントを締めくくった。 (C)2023 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION MOE
アニメージュプラス 編集部