『ALICE~不思議の国のアリスより~』インタビュー
■どのキャラクターにも感情移入できる作品
――出演・観劇経験がある田中さんと吉田さんには作品の魅力、今回が初めての池上さんとROLLYさんには、ご自身が演じるキャラクターの魅力をお聞きしたいです。 ROLLY 『不思議の国のアリス』は大昔からある作品ですが、ジョニー・デップが演じた帽子屋が決定的だったと思います。同じにはならないけど、ジョニー・デップがやった役をやってほしいと言われていたので、僕らしいテイストを加えられたらいいなと。僕自身もジョニー・デップが好きなんですよ。というかティム・バートンが好きなのかな。好きすぎてバートンさんのプライベートパーティーに出て歌ったこともあるんです(笑)。 池上 ROLLYさんのアレンジがさすがだなと。想像力が湧くので助かるし刺激をいただいています。『不思議の国のアリス』はディズニーの本で読んだくらい。女王は常に悪者で、「首を刎ねろ!」といっているイメージしかありませんでした。今回はなぜ女王がそうなったかも掘り下げられている。芝居のしどころもあって楽しみです。悩みとしては、芝居の感情コントロールと歌の音やリズムの違いの葛藤。他の皆さんにつられそうなので、稽古で慣れていきたいと思います。 吉田 こんなことをおっしゃっていますが、とても素敵に歌われていて初めてとは思えないです。 池上 吉田さんの教え方がすごく上手なんです。イメージがしやすい説明をしてくれるので助かっています。 田中 小さい頃にディズニーの『不思議の国のアリス』を見た時は、楽しい・ワクワク・ファンタジーな部分に惹かれました。でも、この作品は池上さんもおっしゃっていたように女王様がただ悪い人じゃない。それぞれの登場人物に葛藤やドラマがあり、物語がしっかりしているのが面白いと感じました。 吉田 作品紹介にもある通り、この作品は「誰でも知っているアリスの誰も知らなかった物語」。どうして女王様が恐ろしい存在になったかに着目したオリジナルの物語です。皆さん「こんなストーリーがあったんだ!」と感動してくださいますし、きらびやかな音楽も華やかなダンスナンバーも詰まった、どの世代も楽しめるミュージカルです。いろいろなキャラクターに感情移入できますし、土屋アンナさんもすごく魅力的なチェシャ猫を演じてくれると思います。 池上 先日、土屋さんとROLLYさんの曲を聴きましたが、格好良い! ちょっとズルいと思うくらい楽しそう。