『ALICE~不思議の国のアリスより~』インタビュー
■深みのある人物像を作っていきたい
――それぞれの役について、演じがいがある部分はどこでしょう。 吉田 本編が始まり、冒険が始まる「ワンダーランド」という曲は、白ウサギが不思議の国をみなさんにご紹介する華やかなダンスナンバー。それを歌い踊りたかったのが演じたいと思った理由の一つです。役柄的にも、自分にあっていると思うんです(笑)。 池上 ビジュアル撮影の時に「吉田さん、跳ねて!」と言われてすごい高さまで飛んでいて、「ウサギだ!」と思った(笑)。 吉田 お話をいただいた時から、軽やかに舞台を駆け回りたいと思い、アクロバット教室にも通い始めました。側転一つとっても、習ってみると違う。安全に気をつけつつ、舞台上でも表現できたらと思っています。 田中 ただおてんば、ただ可愛いだけじゃなく、お客様もアリスと一緒に不思議の国に迷い込めるような演じ方ができたらと思っています。また、河相我聞さん演じるチャールズは原作にはいない役。一緒に迷って二人で旅をしていくので、二人がどう影響しあって成長していくのかをお見せするのが楽しみです。 吉田 原作だと10代前半の少女だけど、今回は少しお姉さん。しっかりと意見も持っている強い女性だよね。 田中 思っていることを言っちゃうところは私に似ていると思うので、どんなアリスになるか楽しみです。 池上 女王は「首を刎ねろ」というばかりで理不尽なイメージがありました。今回は愛するものを失った寂しさが怒りになっている女王様。愛情や寂しさの裏返しで人を寄せ付けなくなることって、一般社会でもあることです。どちらかというと得意分野ですし、心境の変化は腑におちるので心配していません。歌の部分が追いついていないので、そこを伸ばしていきたいです。初日の青森公演に向けて絶賛レッスン中です。 ROLLY 白状すると、僕は適当に生きてきたので、できることがないんですよ。強いて言えばちょっとギターが弾けるくらい。 まだ歌稽古の段階ですが、ギターを弾かせてもらえる瞬間があるなら嬉しいなと思っています。ここで言っておくとそういうシーンを作ってもらえるかも。 池上 私が命じればOKですよね? 「音楽が聴きたくなった、弾け!」って(笑)。 本作は2024年11月4日(月) の青森公演からスタート。11月から2025年1月にかけて、東京、愛知、大分、岐阜、熊本、大阪、香川、長崎、鹿児島、静岡、和歌山で公演が行われる。 取材・文:吉田沙奈 撮影:GEKKO <東京公演> ALICE THE MUSICAL 不思議の国のアリス <ミュージカル> 公演期間:2024年11月7日(木)~11月9日(土) 会場:きゅりあん大ホール