「外弁慶シリーズ」を招いたソフトバンク打線の急ブレーキ 17イニング連続無得点で小久保監督も相手左腕に脱帽
◆SMBC日本シリーズ2024 第4戦 ソフトバンク0―5DeNA(30日、みずほペイペイドーム) ■投げ終わった後のしぐさと笑顔がたまらん…山下美月の始球式【写真複数】 横浜で得た勢いが本拠地で失速だ。5点を追う9回、ソフトバンクは山川穂高からの攻撃も3人で終わり、あっさりと零封負けを喫した。17イニング連続無得点。自慢の打線が精彩を欠いた。小久保裕紀監督は「ちょうど五分です」と努めて前を向いた。 左腕のケイに対し、左打者をスタメンに6人並べた。指揮官は「右の方が対応が難しいという判断で」と説明。だが3回までパーフェクトの6三振とペースを握られた。「めちゃくちゃ良かったよね。飛ばしていたけど、あれはなかなか打てんなと」。4回以降は走者を出したが、捉えきれなかった。7回には致命的な4点を失い、救援陣にも完封リレーを許した。 「今日のいいところはそこですね。こんなに大きな舞台で動じることなく、しかも走った。何か楽しみ」。敗戦の中で光を見たのは、スタメンに抜てきした笹川吉康だった。6回先頭で左前打を放つと二盗も決めた。守備でも左翼から本塁へ好返球。今季1軍デビューを果たした高卒4年目が躍動した。 敵地で2連勝も本拠地で2連敗を喫して〝外弁慶シリーズ〟の形になってきた。福岡での胴上げは第9戦突入が条件で事実上消滅。横浜での決着となりそうだ。絶好のスタートから一転、風雲急を告げてきた。本拠地で臨む第5戦で日本一に王手をかけて、敵地に乗り込みたい。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社