【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】最後の山頂フィニッシュはエディ・ダンバー、今大会2勝目/第20ステージ
今大会最後のラインレースはビリャルカヨからピコン・ブランコまで172kmの山岳フィニッシュステージ。総合勢の直接対決もこの日が最後、個人タイムトライアルを得意としていない選手はこの日に動かなければならない。オフィシャルスタートのあと、一呼吸を置いて飛び出したのはカスパー・アスグリーン(ティーレックス・クイックステップ)とエンゾ・レインセ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、続いてウルコ・ベラーデ(エキポケルンファルマ)を先頭に7人ほど抜け出したものの集団に吸収された。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第20ステージ|Cycle*2024 マウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)たちのアタックは吸収され、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)、アロルド・テハダ(アスタナカザクスタン)の2人がタイムギャップをつけることに成功、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)が合流に成功、続いてマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)、クレマン・ベルテ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、シルヴァン・モニケ(ロット・デスティニー)、カルロス・カナル(モビスター)、ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)、トマ・シャンピオン(コフィディス)、パブロ・カストリーリョ(エキポケルンファルマ)、レインセの8人が追いつき11人での先頭グループが形成された。
逃げに乗りたいマックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)を引き上げるためレインセが戻ってアタックするも集団に捕まり飛び出すことはできなかった。3級山岳2つと2級山岳をヴァインが先頭通過し山岳賞首位となったが、次の1級山岳と2級山岳は単独先頭となったソレルで山頂ポイント76で同点首位となった。メイン集団は6分までタイム差が開いたもののイネオス・グレナディアーズの牽引となりタイム差を詰め始めると、ダニエル・マルティネスとアレクサンドル・ウラソフ(ともにレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が遅れ始め、マルティネスはリタイアしている。サルモネラ菌由来の食中毒がチーム内で蔓延してしまったそうでパトリック・ガンパーもリタイア、ニコ・デンツはタイムアウトと総合リーダーチームはピンチに陥っていた。 残り距離50kmでソレルに追いついたベルテ、ヴァイン、フリーゴ、カストリーリョ、メイン集団はティーレックス・クイックステップの牽引に替わり1分半後方にまで迫っている。1級山岳の上りに入るとソレルとカストリーリョは遅れ、メイン集団が逃げていた選手を全員吸収した。ヴァインは1ポイント以上を獲らないと山岳賞首位に立てず、ボーナスタイム付きの山岳を総合勢に混ざってあらそうことになったが無事に4番目通過で山岳賞ジャージを大きく手繰り寄せた。
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