突然鋭角にカーブ…なぜ 座礁タンカーの軌跡くっきり 乗組員「曲がるポイント間違えた」 函館
STVニュース北海道
北海道函館市のタンカー座礁事故で、乗組員が「曲がるポイントを間違えた」と説明していることが関係者への取材で分かりました。 タンカーは恵山岬を過ぎてから急角度で進路を変え、およそ30分後に座礁していて、函館海上保安部は座礁に至った経緯を調べています。 1月6日に函館市の恵山岬沿岸に座礁したタンカー「さんわ丸」。 海上保安庁の関係者によると、タンカーの乗組員が「曲がるポイントを間違えた」と説明しているということです。 世界中の船舶の位置情報などを公開しているウェブサイト「マリントラフィック」のホームページで、さんわ丸の航行記録が確認できました。 (長岡記者)「さんわ丸は恵山岬を過ぎた後に急角度で進路を変えています」 1月6日の午後1時20分ごろに苫小牧港を出発したさんわ丸は、津軽海峡を通過して秋田県に向かう予定でしたが、午後5時54分に大きく進路を変えていました。 そのあと6時、さらに進路を恵山岬の方向に変えます。 そして、進路を変え始めてからおよそ30分後に座礁しました。 函館海上保安部は引き続き、座礁に至った経緯を調べるとしています。 座礁したタンカーは10日朝から引き出す作業が行われました。 (東海林記者)「満潮から30分が過ぎ作業が続いていますが、さんわ丸はまったく動きません」 タンカーの引き出し作業は午前中で打ち切られ、11日以降の作業について協議するということです。