【知らないと損?】意外と知られていないマニアックな「補助金」や「助成金」を教えてください!
全国の自治体では、地域の要望や課題、住民や移住者の支援を目的に、さまざまな補助金や助成金の制度を実施しています。よくある制度は、子育てや移住、学生の交通費に対する補助や助成です。しかし、自治体によっては、地域の特性を生かしたユニークな制度を実施しているところもあります。 そこで本記事では、全国でも珍しいタイプの補助金や助成金をご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
全国のマニアックな補助金や助成金
補助金や助成金は、特定の商品やサービスを利用する際にかかる費用を、一部または全額補てんしてくれる制度です。全国の自治体ではどのような内容が実施されているのか、本項で紹介します。 ■【東京都千代田区】プールの利用料金に関する助成金 東京都千代田区では、40~59歳の国民健康保険加入者や小児ぜん息児を対象として、プールの利用料金を補助しています。前者は1人につき年度内で計6回、2時間の利用まで無料です。 後者は市営・民間にかかわらず、区内のプールの利用料金に対し、1年間に合計1万9200円まで補助してくれます。なお、プールの利用料金だけでなく、スイミングスクールの受講料金も対象です。また、スポーツジムにあるプールも対象に含まれます。 ■【神奈川県湯河原町】迷惑電話防止機能付電話機器購入費助成事業 自治体の多くで高齢者の特殊詐欺被害の防止策として、迷惑電話防止機能付電話器の購入に関する助成が行われています。例えば、神奈川県湯河原町では町内在住の70歳以上の方を対象に、迷惑電話防止機能が付いた電話機の購入費用を最大6000円まで補助する制度を実施しました。 本制度は2024年4月1日以降に購入した電話機器が対象で、携帯電話やスマートフォンの購入は含まれず、修理費用や消耗部品の購入費用も適用外です。 ■【兵庫県加古川市】スズメバチ駆除費補助金交付制度 スズメバチの駆除に関しても、全国で多くの自治体が支援をしています。例えば、兵庫県加古川市では自治体が指定する駆除業者に依頼した場合に限り、スズメバチ駆除費用の2分の1、最大1万円までが補助されます。スズメバチの巣の近くに家屋や店舗など人の行き来がある場合に限りますが、費用の支払いができず駆除できない人にとってうれしい制度といえるでしょう。 スズメバチ駆除の相場は5000~5万円ともいわれているため、補助の効果は高いといえます。近所にスズメバチの巣がある人は、自身が住む自治体で制度の利用ができるかどうか確認してみましょう。 ■【東京都】テレワーク促進助成金 事業者向けですが、テレワーク促進助成金は東京都が企業のテレワーク促進を目的として、特定規模の企業を対象に諸費用の3分の2または2分の1まで助成する制度です。テレワーク促進にかかわる備品の購入費用やシステムの導入費用など、幅広い費用項目が対象に含まれます。オフィス環境や労働体制を最適化したい事業者におすすめです。 ■【宮城県】女性にやさしい職場環境づくりモデル事業費補助金 こちらも事業者向けですが、宮城県では企業の男女共同参画の推進を目的として、女性が働きやすい職場環境づくりに関する諸費用を補助する制度が実施されています。補助金額は総費用の2分の1、最大で50万円です。ただし、備品に関する費用は総額10万円までです。 なお、本制度を適用するためには、事業所で女性の正社員雇用を見込んでいることや、導入設備の耐用年数が5年以上あることなど、さまざまな要件が必要です。