神奈川小選挙区の投票率は54・53%、前回下回る 最高は4区、最低は10区 戦後3番目の低水準
27日に投開票された衆院選県内小選挙区の投票率は、28日に54・53%(男54・75%、女54・32%)で確定した。前回(2021年)を1・76ポイント下回り、戦後3番目に低い水準だった。 衆院解散から公示までの期間が短かったために一部自治体で「投票所入場券」の発送が遅れたことや、「政治とカネ」の問題で有権者の「政治離れ」が一層進んだことが影響したとみられる。 小選挙区別でみると、4区(横浜市栄区、鎌倉・逗子市、葉山町)の59・12%が最も高く、最低は10区(川崎市川崎区・幸区)の51・73%だった。 市区町村別では、最高が山北町の63・10%、最低は寒川町の47・54%。政令市は横浜市が55・49%、川崎市が55・40%、相模原市が53・84%だった。 近年の投票率は、自民党から民主党に政権交代した09年の衆院選で、現行制度で最高の68・26%を記録。だが12年は59・87%に落ち込み、14年は戦後2番目に低い53・88%、17年は戦後最低の51・97%だった。 当日の有権者数は770万6949人(男381万2014人、女389万4935人)。期日前投票(小選挙区)は136万667人で前回の1・02倍だった。 県選挙管理委員会によると、小田原市で投票者数を2人少なく計上するミスがあった。(衆院選取材班)
神奈川新聞社