【新NISA】50歳~65歳の積立投資「毎月5万円」で将来いくらになる?利回り別でシミュレーション
【新NISA】50歳から65歳まで「毎月5万円の積立投資」シミュレーション
50歳代はリタイアを目前に控え、老後の資産形成を徐々に意識する年代です。世帯によっては資産を増やしやすい時期なので、一気に貯蓄額を増やしていきたいところです。 資産形成を考えるとき、株式や投資信託など、金融商品の活用を検討する方は多いかもしれません。活用すること自体は問題ではありませんが、投資によって資産が減る事態はなるべく避けたいものです。 投資にリスクはつきものです。自分に合った適切なリスクで運用することを念頭に、検討してみましょう。 ●最適なポートフォリオは? 老後の資産形成に最適なポートフォリオは人によって異なりますが、分散投資を基本にしつつ、いくつかの資産を組み合わせて投資するのがおすすめです。 本来であれば、リスクとリターンを計算しながら、資産の配分を考えるのが適切ですが、自分ひとりで考えるのが難しい場合もあります。 そこで、私たちが支払う年金保険料から積み立てられる年金積立金が、現在どのように運用されているかを参考にしてみましょう。 私たちが納めた年金保険料の一部はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が将来の年金支払いのために管理・運用しています。現在の基本ポートフォリオは下記のとおりです。 ・国内債券:25% ・外国債券:25% ・国内株式:25% ・外国株式:25% 2001年の市場運用開始以来、各資産の組み入れ比率はさまざまに変化していますが、2020年4月以降の5年間(第4期中期目標期間)は、上記の基本ポートフォリオが採用されています。 大切な年金を運用するためのポートフォリオであることに加え、資産配分もわかりやすいため、参考にしてみるのもよいでしょう。運用しているうちに配分が崩れてきたら、リバランスをおこなうことも大切です。 ちなみに、年金積立金の基本ポートフォリオは時代によって変化していますが、2001年の市場運用開始以来、年金積立金の収益率は4.26%となっています。 ※各種シミュレーションを用い、各資産25%ずつ組み入れた上記のポートフォリオで過去20~21年間運用した場合を計算すると、年間の平均リターンはおおむね6%台になります。(筆者調べ) ●【シミュレーション】毎月5万円の積立投資・15年間・想定利回り1~7%(年) それでは、50歳から65歳までの15年間、毎月5万円を積立投資した場合、資産はどのくらい増えるのかについて計算してみます。 GPIFが管理・運用する年金積立金の現在の収益率は4.26% (2001年度~2024年度第2四半期)ですから、おおむね4%を中心にして、1~7%の範囲で各リターンを計算してみましょう。 ・年1%:971万円 ・年2%:1049万円 ・年3%:1135万円 ・年4%:1230万円 ・年5%:1336万円 ・年6%:1454万円 ・年7%:1585万円 ※元本は900万円、複利計算 ※上記はあくまで単純計算したものです。将来の投資成果を約束するものではありません。 それぞれのリターンは、ポートフォリオの各資産の組み入れ比率を調節して変えるようにします。 たとえば、日本株式や海外の資産(外国株式、外国債券)の割合を多くすると、リターンとリスクが大きくなります。新興国債券や株式も同様に、リスクが大きい分、高いリターンが期待できます。 反対に、日本株式や海外の資産などを減らすと、リターンとリスクは小さくなります。保有資産が大きく変動するのを避けるために、リタイアする時期の前後は債券の組み入れ比率を徐々に高めていくことを検討しましょう。 証券会社などによっては、ポートフォリオ分析ができるサービスを提供しています。さまざまなパターンを作って、自分でリスクやリターンを確認してみてはいかがでしょうか。