<福島原発事故4年>原子力標語を作った双葉町の少年 27年目の思い
福島は出たが「故郷に変わりない」
現在、大沼さん家族4人は茨城県古河市で暮らしています。福島第一原発から約260キロの位置。震災前は不動産業でしたが、太陽光発電の会社を起こしました。茨城県石岡市、常陸太田市、栃木県さくら市と那須烏山市でソーラパネルを設置して、発電しています。 「僕たちは福島を出たが、福島県民だと思っている。故郷には変わりはない。阪神大震災も今年で20年経ったが、(4年経った福島の事も)節目節目で思い出してもらいたい。家庭内で福島のことを話すだけでも違う。福島では、現在進行形で復興作業が続いている。原発事故は日本だけでなく、世界中の問題だ。のちのち恩返しをしたい。底力を見せたい。歴史を学ぶのは、歴史がなくならないためだ。当事者自ら訴えていかないと説得力がない」 (ライター・渋井哲也)