花粉症になりやすい人の特徴は? 医師が教える“症状の軽減につながる食生活”
2. ビタミンとミネラルの摂取
【ビタミンDの摂取】 花粉症のときに、最も威力を発揮するのがビタミンDです。 ビタミンDは、腸の粘膜を丈夫にして、さまざまアレルギーの原因となる物質や病原体、毒素などの有害物質の侵入をブロックしています。また、免疫機能を高めてアレルギー反応を和らげます。よって、血液中に含まれるビタミンDの量を増やすことが重要です。 できれば日々の食事から摂取したいところです。では、スーパーなど身近なところで購入でき、調理しやすく日常的に摂取しやすいビタミンDを多く含む食品とはなんでしょう。 それは、きのこ類、魚介類、卵類、乳類です。きのこ類では、乾燥きくらげや干し椎茸、舞茸に多く含まれています。また、魚介類では、しらす干し、紅鮭(生)、まいわし(生)が多いです。 ビタミンDは脂溶性なので、脂質を多く含む動物性食品から摂取した方が吸収されやすいのですが、きのこ類でも炒め物や揚げ物にして油とともに摂取することで吸収率を上げることができます。魚、きのこ類、卵類を食材に使ったバランスの良い食事を心がけたいものです。 しかし、日々忙しく食事からだけでは1日に必要な量を摂取できない方にはサプリメントを取り入れることをお勧めします。サプリメントは天然由来型のビタミンD3のサプリメントを選ぶようにしてください。 【ビタミンCの摂取】 ビタミンCには抗酸化作用があり、抗アレルギー作用もあるため、果物や野菜、サプリメントなどでの摂取を心がけましょう。にんじん、ほうれん草、ピーマン、モロヘイヤのような緑黄色野菜はビタミンA、C、Eを豊富に含み強い抗酸化作用が期待できるので積極的に取り入れましょう。 【亜鉛の摂取】 亜鉛は免疫機能のサポート役になります。含有量が多いのは牡蠣です。その他、赤身肉、レバー、豆類、ナッツ、種子などが亜鉛の良い摂取源となりますので、これらの食品を多めに摂取することがお勧めです。