花粉症になりやすい人の特徴は? 医師が教える“症状の軽減につながる食生活”
日常生活での花粉症対策
1.マスクの着用: 外出時には、花粉を防ぐためにマスクを着用しましょう。 2.衣類の変更: 外から帰ったら、外での接触があった衣類を着替えてから家に入り、花粉を家に持ち込まないようにしましょう。 3.室内の清掃: 室内の掃除をこまめに行い、花粉を室内に取り込まないようにしましょう。 4.窓の閉鎖: 花粉の飛散が多い季節には窓を閉め、室内の空気をきれいに保ちます。 5.外出時のタイミング調整: 花粉が多い時間帯を避けて外出し、雨が降った後など、花粉の飛散が少ない時を選びます。
医学的な面での花粉症対策
1.抗アレルギー薬の使用: 症状を軽減するために、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン剤や抗炎症薬)の服用や症状に応じて点鼻薬や点眼薬を医師の指示に従って使用します。お勧めは、シーズン少し前から薬を服用すると、花粉の飛散が始まっても症状が軽く済むことが知られています。 鼻スプレーの利用: 鼻づまりやくしゃみに対処するために、医師の指示で鼻スプレーを使用することがあります。 2.舌下免疫療法: 重度の花粉症の場合、舌下免疫療法(減感作療法)がお勧めです。花粉飛散シーズンの前から始める治療法で、アレルゲンに対する免疫反応を緩和させる治療法です。
花粉症の症状軽減のために摂るべき栄養素とは?
栄養学的なアプローチで、花粉症の症状を和らげるのに役立つことがあります。 1. 腸内環境の改善 花粉症は、腸内環境が悪くなると免疫のはたらきに異常が起こり、花粉を異物だと判断するでアレルギー反応が起こり発症します。腸管には、免疫細胞の約70%が集まっており体の免疫にとって重要な働きをしています。そのため腸内環境を整え、腸管免疫を高め正常なはたらきをさせることが必要です。 腸の免疫力を高めるには、腸内にいる善玉菌と悪玉菌のバランスが重要です。そこで、プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌など人の腸に存在する善玉菌)を摂取して腸内の善玉菌を増やし免疫力を高めましょう。乳酸菌製剤や発酵食品から摂取できます。 代表的な食品としては、納豆、ヨーグルト、チーズ、その他、漬物や甘酒、味噌なども発酵食品です。発酵食品はこまめに摂取しないと腸に善玉菌が定着しないので毎日少しずつ摂取することを心がけます。 ただし、それぞれ注意も必要です。例えば、ヨーグルトはカゼインという成分が腸管粘膜を傷つけ、お腹の調子を壊す恐れもあるため、植物性のヨーグルトに代替えしてもいいでしょう。また、漬物やチーズなど塩分の強いもの、甘酒のように糖分の多いものは摂り過ぎには注意しましょう。 そして、同時に摂取して欲しいのがプレバイオティクスです。プレバイオティクスとは、プロバイオティクスを含む腸内にもとから存在する善玉菌を増殖させる作用を持つ微生物のことで、オリゴ糖や食物繊維が代表的です。 オリゴ糖は大豆や玉ねぎ、にんにくやバナナなどに含まれます。また、食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分類され、不溶性食物繊維は豆類、水溶性食物繊維はきのこやこんにゃく、ごぼうなどに多く含まれています。