国仲涼子さん(45)「結婚10年経て、家族のチーム感が増したような気がします」|VERY
新ドラマの斬新なテーマに、葛藤しながら演じる日々
──10月スタートの新ドラマ『3年C組は不倫してます。』では、夫の不倫がきっかけで離婚を経験し、娘と2人、新たな生活をスタートさせる母親役を演じます。娘は高校生同士の不倫の恋に悩み、自身もかつての恋人との再会に心が揺れる、難しい役どころですが、日々、どういった思いで撮影に臨んでいらっしゃるのでしょうか? 「高校生不倫」という斬新なテーマと、私がこれまで演じたことがないタイプの母親役に、最初は戸惑いもありました。私が演じる上村遥は、高校生の娘を持つ母である一方で、子どもの親同士として再会した元恋人の存在が気になってしまう。揺れる心模様をどう演じればいいのか、という点に難しさを感じています。 ──「シングルマザーの恋愛」は、最近『VERY』本誌でも取り上げたテーマです(2024年10月号『離婚後の「出会い」私の場合。』)。現実でも悩みを抱えている人がたくさんいるように思います。 そうなんですよね。母である前に女性であるべきなのか、 女性である前に母であるべきなのか……。正しい答えなどないのかもしれませんが、どんな表現ができるか手探りで探しながら、今も撮影に挑んでいます。それに、高校生の女の子の母親という役柄も、なんだか新鮮で楽しいんです。プライベートでは、小学生男子の母なので、子どもたちが飼っているカマキリの餌を日々、公園に探しにいくような日常を送っているので(笑)。
「少しだけ心にも余裕が生まれた」今、思うこと
──2人の息子さんたちは現在、小学生とのことですが、お子さんたちが今後、成長されるなかで、国仲さんご自身はどんな親でありたいですか。 最近、寝る前になると、息子たちがその日に学校であった出来事などを話してくれます。他愛もない話ですが、その時間がなんともうれしくって。いつか子どもたちが成長しても、そんなふうに一緒に話ができる母親でいられたらなと、息子たちの話に耳を傾けながら毎晩、思っています。 子どもたちがもっと幼い頃は、慣れない子育てや寝不足が続く日々に心が折れそうになったこともありました。あの時は、見えないゴールに途方にくれていましたが、今は少しだけ私の心にも余裕が生まれた気がしています。そんなタイミングで、こうしてまた大好きなドラマの仕事ができるのはなによりの喜びです。家族の協力もあってこそできていることですが今はやる気でいっぱい。「より一層、がんばりたい」と思いながら、撮影の現場に立っています。