アジア・アフリカの電化に貢献。海のガス輸入基地。商船三井、改造工事に魂注ぐ。連載(下)
■グループの柱に
現在世界で稼働中のFSRUは、50―60隻を数える。 GHG(温室効果ガス)削減ニーズの高まりを背景にLNG需要は引き続き底堅く、米国やカタールでのLNG増産も追い風に、LNG受け入れターミナルとその一翼を担うFSRUの需要は40年ごろまでに堅調な増加が期待される。 「新造・改造を問わず、FSRUの新規案件を積み上げつつ、FSRUと発電船を組み合わせた電力供給事業も新興国中心に展開していく。脱炭素の世界的な要請を背景に、天然ガス需要のポテンシャルは今後も増加していく。LNG輸送に並ぶグループの柱としてLNGインフラ事業を発展させていきたい」 商船三井液化ガス事業群第三ユニットの馬田親輔ユニット長は成長への針路と意気込みをそう示す。
日本海事新聞社