ダイエットで知っておきたい!簡単に真似できる「食べ過ぎない方法」4選【薬剤師監修】|美ST
食べても食べてもなんとなくお腹が空いているような気がして食べてしまう。そんな体験はありませんか?空腹を感じていないのに食べたいと思うのはストレスやホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。今回は過食の原因や食べ過ぎを防ぐ方法を解説します。
1.ストレスやホルモンバランスの影響で過食になるのはなぜ?
人は慢性的なストレスを受けた場合、副腎皮質からストレスホルモンの「コルチゾール」が分泌されます。本来、コルチゾールは生命維持に欠かせない重要なホルモンで、交感神経を刺激して体の緊張を保つ抗ストレス作用、脂肪分解、抗炎症作用、糖の新生などのはたらきを持ちます。 しかし、慢性的なストレスによってコルチゾールの値が高くなりすぎると、食欲を促す「ニューロペプチドY」という神経伝達物質が多く分泌され、過食につながるのです。 さらに、コルチゾールの増加は、成長ホルモンの分泌を妨げ基礎代謝量の低下の原因になるほか、血糖値を上昇させインスリンの分泌が進むことで余った脂肪をエネルギーとしてため込もうとするため、ストレス太りの原因になります。 また女性の場合、閉経前後の10年間の更年期にはホルモンバランスが乱れて様々な不調が起こりますが、過食も代表的な更年期の不調のひとつ。女性ホルモンのバランスが崩れると自律神経も影響を受け、必要以上に食べすぎる、カロリーの高いものや甘いものを欲するなど、食生活が乱れやすくなります。
2.陥りがちな過食の悪循環って?
過食が習慣化すると、食べることに罪悪感が生まれ、それ自体がストレスになり、その反動で食べてしまう……という悪循環に陥りがちです。 また、ストレスがきっかけとなって起こる感情的な摂食が習慣化してしまうと、脳の報酬系回路がうまくはたらかなくなり、脂肪や糖分を食べたときの満足度が薄れ、さらに求めてしまうようになります。 過食の悪循環に陥らないためには、食べることの代替行動を見つけることが大切。たとえば、散歩をしてみる、人と会話をする、ペットと遊ぶ、本を読むなど、すぐに実行できる気を紛らわせる方法を用意しておくと意識が食以外に向けられます。