新垣結衣、飯豊まりえ、川口春奈、永野芽郁…「ニコモ系女優」はなぜ男女を問わずモテ続けるのか
揺るぎない人気の「原点」
新垣結衣の誕生日は、6月11日。今年で36歳になる。 最近、夫の星野源に不倫疑惑がささやかれ、ファンを心配させたが、ふたりで火消しを行い、事なきを得た。疑惑自体、暴露系インフルエンサーが発信したもので、証拠もなかったとはいえ、ガッキー人気の揺るぎなさを改めて示した感じだ。 【写真】橋本環奈と浜辺美波はなぜ成功できたのか…? そして次に来る有望株の顔ぶれ その揺るぎなさを考えるうえで重要なのが、彼女の原点。女子小中学生向けファッション誌「ニコラ(nicola)」のオーディションでグランプリとなり、その専属モデル「ニコモ」として活躍した3年数ヵ月である。 ガッキーの愛称もここで生まれ、絶大な人気を獲得。表紙登場15回という当時の最多記録を作り、同誌史上唯一の増刊号でもある「ガッキーブック」が出版されたりもした。 この時期に同世代の女子から圧倒的な支持を受け、そのイメージを守り続けていることが、のちに男性ウケするようになってからもプラスに働いている。男女を問わない、安定した人気につながっているのだ。 そんな新垣に近いポジションにいるのが、飯豊まりえ。10歳のとき、姉妹誌「ニコ☆プチ」のオーディションでグランプリとなり、同誌で活躍後「ニコラ」に移籍して、表紙を12回務めた。 女優としては、ヒロインのライバル役を演じることが目立つが、不思議と嫌われないのが特徴。NHKの朝ドラ「ちむどんどん」では黒島結菜扮するヒロインと三角関係になる役で、視聴者からはむしろ黒島よりも応援された。私生活では先日、高橋一生と結婚。相手が17歳上のイケメンとあって、アンチが湧くことも危惧されたが、そうでもなかった。 つまり、彼女は「女の敵は女」になりにくいタイプ。これも「ニコモ」時代に培われたイメージをうまく保てていることが大きいのではないか。
女子人気を活かしつつ、オジサン受けも
また、新垣同様「ニコラ」オーディションのグランプリを機に、世に出たのが川口春奈。表紙登場も、新垣と同数の15回を誇る。 現在放送中の金曜ドラマ「9ボーダー」(TBS系)に主演しているほか、4月には明石家さんまのライフワークでもある単発ドラマシリーズ「心はロンリー気持ちは『…』」(フジテレビ系)のファイナルでマドンナ(ただし、主人公とは父と娘という設定)を演じた。この人もニコモ時代の女子人気を活かしつつ、オジサン受けもする女優になったといえる。 そして、オジサン受けといえば、永野芽郁もそうだ。3年前の映画「キネマの神様」では邦画界の巨匠・山田洋次をトリコにした。オジサンだけでなく、甲子園球児や箱根駅伝ランナーが対象の「好きな女性芸能人」アンケートでも上位に来る。 それでいて、女子のアンチが湧かないのはやはり「ニコモ」出身というのが関係しているのだろう。表紙登場回数は7回で、前出の3人よりは劣るものの「ニコ☆プチ」でも7回表紙をこなしており、同世代の憧れを集め続けた。公開中の映画「からかい上手の高木さん」では、Sキャラっぽいヒロインを可愛く演じていて、これも全方位的に愛される彼女ならではだ。 あと、清原果耶も「ニコモ」出身で、表紙登場は9回。主演朝ドラ「おかえりモネ」では永瀬廉(King & Prince)扮する幼なじみに想われながらも振ってしまう展開だったが、キンプリファンを怒らせるようなことにはならなかった。これも「ニコモ」時代に得た女子ウケのよさのたまものかもしれない。