縄文人の技術とデザイン力に脱帽 教科書にはない土器や土偶を発見「縄文展」
俳優・片桐仁が語る「縄文愛」とは?
2日に行われた報道内覧会には、縄文好きとして知られる俳優・片桐仁が駆けつけた。10年前に同館で開催された「土偶展」を鑑賞して、度肝を抜かれるほどの衝撃を受けて以来、「縄文愛」に目覚めた。その後は時間さえあれば、全国各地の縄文時代の出土品を見に出かけると言う。 片桐は縄文の魅力を「土器を見ても土偶を見ても、そこに一つの宇宙というか、世界が体現されているというか、見れば見るほど引き込まれていく」と語った。 同展の中でのいちばんのお気に入りは、「国宝 火焔型土器」だと言う。 「見せ場が多すぎる火焔土器。一個だけ別格、メリハリがすごい。初めて見たときは動けなくなってしまいました。『なんなんだこれは?!』と、見た瞬間の衝撃を忘れられなかった土器だったので、きょうも居てくれたか! という気持ちです」 また、片桐は彫刻家としての顔も持ち、縄文をテーマにした自身の作品を持参し、紹介してくれた。遮光器土偶のペットボトルケースなど、かなり精巧にこだわりを持って作られてい、じつにユニークだ。 「アレンジを加えていますが、そのまま真似するだけでも大変なんですよ。ちょっと左右非対称だったりなど、並々ならぬこだわりを感じます。ここには縄文があっても、そこは縄文消してあるとか、追体験するだけで、これはかなり大切にされていたのだなと感じます」 かなりの時間を費やして作られたと思われる作品の数々に、縄文人の技術力とデザイン力への片桐のリスペクトの気持ちは止まず、いつまでも話していたそうにしていた。 (取材・文・写真:THE PAGE編集部) (※注)縄文国宝6件のうち、「仮面の女神」と「縄文のビーナス」は7月31日~9月2日の展示となる。