ジャパネット売上高、過去最高に 2680億円…通販事業が好調 2024年12月期見込み
通販大手ジャパネットホールディングス(HD、佐世保市)の髙田旭人社長は14日、長崎市の長崎スタジアムシティで会見し、2024年12月期の売上高が、過去最高だった前年を約60億円上回る2680億円規模になる見通しを明らかにした。1年を振り返り、自身が会長を務めるサッカーJ2のV・ファーレン長崎がJ1昇格を逃したことについて「今年一番悔しかった出来事」と語った。 主力の通販事業が好調で売り上げ、収益性ともに向上。エアコンや掃除機など主力商品を例に「数を絞ってとことん磨くという部分をさらにとがらせることができた」と述べた。 一方、総事業費約1千億円の長崎スタジアムシティやV長崎、バスケットボールB1の長崎ヴェルカ、BSチャンネルなどへの先行投資がかさみ、赤字の事業も出ているという。25年に向けては「挑戦したことを形にしていく」とし、通販事業に依存せず、地域創生やスポーツなど各事業が単独で収益を上げることを目標に掲げた。 10月にスタジアムシティが開業。約2カ月(10日時点)の来場者数は、ほぼ目標通りの約95万人に達したとした。「長崎の皆さんにも想像以上に受け入れてもらえた」と評価した。 10月にホームをピーススタジアムに移したV長崎は、観客数と客単価が増加。収益は昨季までのホーム19試合より、同スタジアムで実施した4試合の方が上回ったと明かした。来季については「J1に絶対上がりたい。過去一番の強化をする」と意気込んだ。