子どもの大学進学のために「400万円」が必要です。「奨学金」と「教育ローン」で迷っているのですが、“金利”も含めて考えるとどちらがいいのでしょうか?
大学に進学するときには奨学金や教育ローンを利用する人がいますが、どちらを利用したほうがいいか悩んでいるケースは多いかもしれません。お金を借りる際には金利も大きな要素として挙げられ、金利が少し違うだけで最終的な返済額が大きく変わります。なお、返済に関して奨学金は子どもが、教育ローンは保護者である親がおこなうのが一般的です。 本記事では、学費400万円を借りるときに奨学金と教育ローンのどちらを使うべきか解説します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
基本的には奨学金のほうが金利は抑えられる
大学進学時には教育ローンよりも奨学金のほうが金利は抑えられるため、奨学金を利用できるならばそちらのほうがいいでしょう。日本学生支援機構の貸与奨学金には第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)の2種類が存在しています。 どちらを活用するにも学力基準と家計基準を満たすことが条件になりますが、無利子である第一種奨学金のほうが条件は厳しいです。一方で有利子の第二種奨学金は比較的条件が低く設定されていて、金利は日本学生支援機構で定められています。 第二種奨学金の金利は「利率固定方式」と「利率見直し方式」があり、貸与終了月の貸与利率が適用されるのが特徴です。2024年4月に貸与が終了したタイミングでの利率は、利率固定方式で1.140%・利率見直し方式で0.500%になります。 ここ数年の利率を見ると、基本的には利率固定方式の方が利率は高いです。ただし、どちらの利率においても違ったメリット・デメリットが存在するので、ライフスタイルや考え方に合ったものを選択してください。
教育ローンはどれくらいの利率になる?
教育ローンがどれくらいの利率になるかは、金融機関によって違うだけでなく、審査基準や申し込み資格によっても違います。具体的な利率についていくつか紹介します。 ・日本政策金融公庫 利率2.40% ・三井住友銀行 利率3.125% ・みずほ銀行 変動金利3.475% 固定金利4.80% ・三菱UFJ銀行 年3.975% ・りそな銀行 利率2.475~4.625% 金利についてはいろいろな条件が絡んで低くなるケースもあれば高くなるケースもあるため、実際の金利は各金融機関に確認してください。 近年では、直接店舗に行かなくてもWEBから申し込みできる教育ローンも少なくないので、まずは1度審査に申し込むことも方法として挙げられます。具体的に借りられる金額はそれぞれで設定されており、大学進学費用や進学後の生活費などに合わせて判断することが大切です。 また、一般的に教育ローンと奨学金は併用できます。