伊東担当相、北方領土を初視察 「墓参再開が最優先」
伊東良孝沖縄北方担当相は14日、北海道根室市の納沙布岬を訪れ、就任後初めて北方領土を視察した。元島民らとの懇談では、2020年から実施できていない北方墓参の早期再開を要請され「元島民の高齢化も進展している。政府としても墓参再開を最優先に考えている」と応じた。 伊東氏は懇談後、記者団に「日ロ関係が改善しないと進展が見渡せない。最善の努力をし、交流事業の再開に努める」と強調した。 北方墓参は、新型コロナウイルス感染拡大やロシアのウクライナ侵攻を受けて中止された。北海道などは代替案として、元島民らが四島周辺の海域で先祖を弔う洋上慰霊を実施。9月には自見英子前担当相も参加した。