『スト6』にテリーが殴り込み!アニメ版オマージュも盛り込まれた「ライジングファング」はここぞで繰り出したいド派手な大技、プレイを学習して自分だけの「ライバル」を創りあげてくれる新モードも
カプコンより、昨年6月にリリースされた対戦型格闘ゲームの『ストリートファイター6』(以下、スト6)。6月のベガに続いて、Year 2追加キャラクター第2弾の「テリー・ボガード」が9月24日(火)より登場する。 【この記事に関連するほかの画像を見る】 特に今回は、「ストリートファイター」シリーズとしても初のゲストキャラクターということもあり、期待しているファンも多いのではないだろうか? 今回開催された、配信に先駆けて開催されたメディア向けの試遊で、1時間ほどテリーをプレイすることができた。また、テリーと同時に追加される新モードの「Vライバル」と新機能のリプレイのプレイヤー操作についても試すことができたので、こちらの記事ではそれらも合わせてご紹介していく。 文・取材/高島おしゃむ 編集/anymo ■タイプはスタンダード、間合いはミドルレンジ、操作難易度はノーマル。『餓狼伝説 City of the Wolves』の見た目を再現したコスチュームも登場 テリーは、SNKから1991年11月に登場した『餓狼伝説』の主人公。ちょうど同じ年の3月に、アーケードゲームの『ストリートファイターII』が登場し、一大格闘ゲームブームを巻き起こした。別メーカーで同じ格闘ゲームというジャンルをもり立ててきた主役のひとりが、『スト6』で遊べるようになるのはなんとも感慨深いものがある。 そうしたこともあり、Year 2の追加キャラクターとしてテリーと不知火舞が参戦することが決まったときは、かなりの衝撃であった。テリーの登場を待ちわびているファンの多さを表すかのように、8月21日に『スト6』の公式Xでテリーに関する最新映像が公開されたときには、「波動旋風脚」がトレンド入りするなど大きな注目を集めていたことも記憶に新しい。 テリーと言えば、赤いジャケットに赤いキャップがトレードマークというイメージがあるが、今回『スト6』に登場するのは、まさに頭の中で思い描いていた通りのキャラクターであった。「アウトフィット 1」はこの赤いジャケットと赤いキャップのほか、複数のカラーバリエーションも用意されている。 ちなみに筆者は『餓狼伝説』などの過去作はプレイしたことがないため、そちらとの比較としてどれぐらい似ているのかということは残念ながらわからない。 しかし、わずか1時間ほどであったが、触れば触るほどプレイするのが楽しく感じ、もっとうまく使えるようになりたいと思わせるような魅力を持ったキャラクターだったことは間違いない。そのため、今回の試遊でも1時間があっという間に過ぎてしまったほどだ。 テリーの入場シーンは、「アウトフィット 1」では投げたキャップをつかみとって被り、「アウトフィット 2」では放り投げたジャケットをジャンプで着るなど、クールな演出になっている。どちらも一瞬の演出ながら、対戦前の高ぶる気持ちを盛り上げてくれる素晴らしいものとなっている。 ちなみに、システム側で設定されているテリーのタイプはスタンダードで、間合いはミドルレンジ。操作難易度はノーマルとなっている。同様のキャラクターには、ルークやリュウ、豪鬼などがいるが、たしかに「漢くさい強さ」という部分では似ているところがある。ちなみに今回はモダンタイプでプレイしたのだが、どの技もある程度簡略されているため、初心者にも非常に扱いやすく感じた。 ■攻撃の起点となるパワーウェイブをはじめ7つの必殺技で相手を翻弄 テリーの必殺技は、全部で7種類用意されている。そのうちモダンタイプでは4種類の技が簡単に出せるようになっており、操作に慣れないうちはこちらを利用するのもありだ。攻撃の起点としても使える「パワーウェイブ」は、地面にたたき付けた拳から地を這っていくような気弾を放つことができる技である。相手を牽制したいときなど、飛び道具的にも使える便利な技だ。 「ライジングタックル」は、テリーが回転しながら飛び上がると同時にタックルを決める技だ。それに加えて、相手のジャンプ攻撃に対して無敵になるため、対空の対策としても使える。「クラックシュート」は、飛び上がってかかと落としを決める技。こちらも隙が少ないことから、牽制するときにも使いやすい。 相手に対して素早く突進して体当たりする「パワーチャージ」は相手との間合いを一気に狭めることもできるが、油断するとカウンターをくらってしまうこともあるので注意が必要である。これ以外にも、コマンド操作で「ランドウェイブ」、「クイックバーン」、「バーンナックル」といった必殺技も繰り出すことができる。 ■テリーのスーパーアーツ2「パワーゲイザー」から派生技で追い打ちも決められる!ここぞというときの大技「ライジングファング」でトドメをさそう 必殺技とは演出面も含めて、ひと味もふた味も違った魅力のある攻撃を繰り出すことができるのが「スーパーアーツ」だ。実際に技を出すにはそれなりの条件はあるが、見事に決まったときの爽快感も他に代えがたいものがある。 テリーには、「バスターウルフ」と「パワーゲイザー」、「ライジングファング」の3種類のスーパーアーツに加えて、パワーゲイザーからの派生で繰り出せる「ツインゲイザー」と「トリプルゲイザー」を合わせた、全5種類の技が用意されている。 このパワーゲイザーの派生技だが、コマンドとしてはそれほど難しいというわけではないものの、タイミングなどもあり短い試遊時間では1度しか成功させることができなかった。この辺りは慣れの問題でもあるのだが、もう少しだけ時間をかけて練習したい!と感じた。 ここで注目したいのは、必殺技とは異なりモダンタイプでも特別なコマンドを入力することなく、簡易的にすべてのスーパーアーツを出すことができるところだ。この後に紹介するアシストコンボも含めて、かなり遊びやすくなっている。 なかでも出しやすいのが、やはりスーパーアーツ1の「バスターウルフ」だ。こちらは気を纏った拳を突き出しながら突進していき、気弾を放つことができるという技だ。タイミングが悪いと見透かされてしまいがちだが、無敵を利用して敵の攻撃を切り返すときにも使える。 スーパーアーツ2の「パワーゲイザー」は、前方に巨大な気弾を放つことができる。それに加えて、ヒットしたタイミングでコマンドを入力していくことで、「ツインゲイザー」と「トリプルゲイザー」を連続で放っていくことができる。とくにトリプルゲイザーは渾身の気弾を放つことができるので、ぜひとも狙っていきたい技である。 Xのトレンド入りのきっかけとなったのが、スーパーアーツ3の「ライジングファング」だ。アニメ版の『餓狼伝説』に登場した技のオマージュから始まり、相手を上空に打ち上げた後で拳に纏った気を思いっきり打ち込んでダメージを与えることができる技だ。演出ももちろん派手なのだが、これで勝利を勝ち取ると気分も爽快である。 テリーの試遊に関して最後に触れておきたいのが、アシストコンボについてだ。こちらはモダンタイプを選んでいるときに利用できるコンボで、PS5ならばR2ボタンと□や×、○ボタンを連打することで簡単にコンボを繰り出すことができる。 そのなかでも注目してほしいのが、アシストコンボ2とアシストコンボ3である。それぞれスーパーアーツゲージを消費するものの、アシストコンボ2なら「バスターウルフ」、アシストコンボ3ならば「ライジングファング」を最後に繰り出すことができる。コンボに加えて大技も簡単に出すことができるので、ちょっとお得な気分だ。 ■練習が捗る新モードの「Vライバル」と新機能のリプレイのプレイヤー操作 テリーとともに、9月24日に追加される新モードが「Vライバル」だ。対戦格闘ゲームのもっとも面白いところは、やはり対人戦である。しかし、ゲームを始めたばかりのときは、どうしてもいきなりオンライン対戦に挑むのは気が引けてしまうという人も多いだろう。そうしたときの練習用モードとして新たに追加されるのが、新モードの「Vライバル」だ。 この「Vライバル」こと「バーチャルライバルまねもんくん」は、まねもんくんがプレイヤーの戦い方を学習してちょうどいいレベルの対戦相手をバーチャルに作り出してくれるというものだ。プレイヤーが操作するキャラクターは自由に選べるほか、リーグも「ROOKIE」から「MASTER」まで幅広く用意されている。そのため、オフラインでありながら自分の実力がどのぐらいか測るのにもちょうどいいモードとなっているのだ。 また、対戦が終わった後は自分のプレイがどうだったかまねもんくんが評価してくれる。画面も少しポップなスタイルになっているところも面白い。 もうひとつ、同じ9月24日に追加されるのが新機能のリプレイのプレイヤー操作である。こちらはリプレイで保存した動画の特定のポイントを選び、そこから先を自分が操作できるようにするというもの。 1P側のみならず2P側も選ぶことができ、「もしこのタイミングで違うプレイを選んでいたらどうなっていたのか?」というifのシミュレーションを、すぐに確かめることができるのが最大の特徴である。例えばPS5ならば、コントローラーのタッチパッドを押すことで指定したポイントから何度もやり直すことができる。そのため、何度も別の戦い方を試してみたいというときにもオススメだ。 ということで、ひと通り新たに追加されるテリーと新モードの「Vライバル」、そして新機能のリプレイのプレイヤー操作についてご紹介してきた。 初心者、上級者問わずプレイヤーの上達につながるような機能も追加され、より遊びやすく進化している本作。テリーの追加は9月24日(火)ともうすぐ!楽しみに待とう!
電ファミニコゲーマー:
【関連記事】
- ラジオ司会者としてリスナーを殺人鬼から救うホラーアドベンチャーゲーム『Killer Frequency』が60%オフのセール中。ローカルラジオの生放送が緊急通報の窓口に、電話越しに指示を出して蘇った殺人鬼からリスナーを守れ
- 「変な間取り」を組み立てる謎のパズルゲーム「変な間取りシミュレーター」がSwitchに登場予定。部屋ブロックを組み合わせ、君だけの最強の変な間取りを作り上げろ
- 目に映るものすべて破壊できるFPS『THE FINALS』シーズン3は「日本モチーフ」。重要文化財を思わせる雅な建築をぶっ壊しまくれるうえ、バトルパスは甲冑、板前、狐のお面、般若と日本一色
- 『ゴジラvsコング』直後の世界を描くモンスターヴァース公式ゲーム『Kong: Survivor Instinct』が発表。廃墟と化した町で怪獣から身を守りつつ、愛する娘を救い出せ
- TVアニメ『狼と香辛料』8月19日の放送からついに初の映像化となる「第4巻」のエピソードに突入。司祭代理の少女「エルサ(CV:Lynn)」と「ギヨーム(CV:阿部敦)」を交えたティザービジュアルも公開