税理士事務所って「確定申告の時期」は”残業”がすごいの?繁忙期はいつ?
税理士事務所で残業が発生する理由
ここでは、税理士事務所で残業が発生してしまう理由を紹介します。書類の作成や提出が11月から翌年5月ごろの間に集中するため、繁忙期と閑散期では業務量に大きな差が出ると考えられます。そのため、繁忙期では残業が発生してしまうといえるでしょう。 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」によると、法律で定められた労働時間の限度は「月45時間・年360時間」と定められています。しかし、臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合であっても、以下は守る必要があるようです。 ブラッシュアップジャパン ●時間外労働が年720時間以内 ●時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満 ●時間外労働と休日労働の合計について「2ヶ月平均」「3ヶ月平均」「4ヶ月平均」「5ヶ月平均」「6ヶ月平均」がすべて1月あたり80時間以内 ●時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6ヶ月が限度 上記に違反した場合には、罰則(6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金)が科される恐れがあるようなので注意が必要です。 ■通常業務に加えてスポット業務が発生する 税理士事務所では、年間スケジュールにある書類作成や申告以外にも、突発的な業務が発生するケースもあります。 例えば、顧問税理士を勤めている会社の税務調査対応や、融資を受ける際の金融機関対応、代表者が亡くなったときの相続税申告業務、顧問先企業の経理担当者の退職やシステム変更による引き継ぎ作業などが発生します。繁忙期である11月から翌年5月にかけてスポット業務が重なってしまうと残業が多く発生してしまうでしょう。 ■事務所そのものの人手不足 税理士業界そのものの慢性的な人手不足により、一人ひとりの業務負担が増え残業が発生していると考えられます。税理士試験の難易度が高いため、合格までの道のりが長期化し、諦めてしまう人も増えているようです。 税理士資格の取得を諦めた時点で、勤務先の税理士事務所を退職するケースもあります。そのため、税理士事務所では人手不足が発生しやすく、現職の従業員の負担が大きくなってしまうと考えられるでしょう。
繁忙期は残業が発生しやすいがどの業界にもいえる
税理事務所には繁忙期があり、年間スケジュールで業務が集中している時期にスポット業務が重なってしまうことで残業が多く発生してしまうようです。しかし、繁忙期の業務過多による残業は、税理士業界だけではなくすべての業界に当てはまる問題といえるでしょう。 出典 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署 時間外労働の上限規制 わかりやすい開設 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部