【ソフトバンク】「YYコンビ」で逆転勝ち 柳田悠岐、山川穂高がともに打点挙げれば9勝1分け
<楽天3-7ソフトバンク>◇15日◇楽天モバイルパーク ソフトバンクが誇る「YY砲」が、勝負を決めた。15日の敵地・仙台での楽天戦は、主砲2人のバットで逆転勝ち。1点を追う5回に3番柳田悠岐外野手(35)の右翼線への2点適時打で逆転し、4番山川穂高内野手(32)が左翼線へ適時二塁打を放って追加点を奪った。山川が打点を挙げた試合はこれで無傷の15勝1分け、柳田とのYYコンビでも9勝1分けの不敗。チームは貯金も今季最多の14に戻し、首位を快走する。 ◇ ◇ ◇ 劣勢だった試合の流れを、自慢の「YYコンビ」のバットで変えた。1点を追う5回1死二、三塁。主軸に打席がまわってきた。 まずは柳田だ。初球の147キロ直球。打球は右翼フェンス直撃の逆転2点適時二塁打となった。「ストライクやったんで、いきました。シンプルにストライクは振ってボールは見逃す。それだけ考えていました」。柳田は6試合ぶりとなる打点をそっけなく振り返ったが、チームは勢いに乗った。続く山川も呼応する。カウント2-1からの高めに入ったカーブを強振し、左翼線を破る適時二塁打に。二塁から柳田を迎え入れた。「(荘司には)前回やられていたので。いい対策を取りたいと思っていた。2連続でやられるのは…。対応しようとしました」。4月6日の今季初対決で荘司に3打数無安打。2年目右腕にやられっぱなしで終われなかった。 柳田&山川がそろって打点を挙げた試合は9勝1分け。3試合ぶりの打点で計36打点。リーグトップを快走する山川が打点を挙げれば、チームは無傷の15勝1分け。不動の4番打者は、圧倒的な存在感で勝利に貢献している。 13日の仙台への移動日。山川は福岡からの搭乗前に本拠地に足を運び、打撃練習に汗を流した。休日返上の練習はルーティン。「いい感じで自分の求める打撃を積み重ねていけていると思う。でも、それはちょっとしたことで崩れてしまう」。追究する「打撃」に妥協はない。だから、バットを握らない日はない。 2位日本ハムがこの日も勝利。仙台での連敗は避けたかった。「(5回は)晃(川瀬)が凡退した後に柳田が1球で仕留めてくれた。あれでチームの雰囲気ががらっと変わった。連敗しないことが大事なんでね」。小久保監督は今季12度目となる逆転勝ちに目を細めた。交流戦まで残り8試合。小久保ホークスが首位を走り続ける。【佐竹英治】