【箱根駅伝】7区区間新の駒大・佐藤圭汰〝世界〟への思い「5000メートルで12分台を」
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で総合2位となった駒大の7区を担った佐藤圭汰(3年)が〝世界〟への思いを明かした。 今季は出雲駅伝、全日本大学駅伝を欠場。昨年4月に右恥骨を疲労骨折し、夏合宿後に再発したという。当時は「地獄みたいで絶望しかけた」と振り返る。それでも、パリ五輪男子5000メートル金メダルのヤコブ・インゲブリクセン(ノルウェー)の動画を見て「強くなりたい。落ち込んでいてもケガが早く治るわけではない」と心を奮い立たせた。 疲労骨折を通じて「内転筋と尻の筋肉を強化した」ことでスピード強化に成功。約10か月ぶりの復帰レースとなった3日の復路では7区で序盤から積極的な走りを披露した。1時間0分43秒の区間新記録を樹立。総合優勝には届かなかったが「区間記録を1つの目標にしていた。確実に力はついてるなと実感できてすごいよかった。復路優勝に貢献できたのが自分として本当にうれしい」と手応えを口にした。 将来の目標は五輪でメダルを獲得すること。世界への扉を切り開く上で、まずは9月に東京で開催される世界選手権への出場を目指す。「5000メートルで12分台を目指す。1500、3000、5000メートルで日本記録を出したい」。箱根路でのインパクトはまだ序章に過ぎない。
東スポWEB