〈サンローラン〉のクロスボディバッグは、個性的な横長スタイルがフィット感と使いやすさの秘密!
このバッグを見て、「あっ」と思った人はかなりのファッション好きかもね。今から3年前に、世の中に衝撃を与えた独特なスタイル。そのトゥッククロスボディバッグがキルティング仕様となって、この秋冬に登場する。
[サンローラン] SAINT LAURENT
そう、あれは3年前。とめるアナタを無視してまで、買ってしまった思い出のバッグ⁉ いえいえ、そんなストーリーではなく、〈サンローラン〉が2021年の秋冬シーズンにデビューさせたバッグが、このトゥッククロスボディバッグなのだ。その独特で個性的な横長シルエットに当時、驚いた人も多いのでは? それまでのバッグの常識を破るかのようなスタイルだが、実はそこにはキチンと計算された実用性、使いやすさが隠されている。 たとえば、この極端な横長スタイル。肩にかけると、自然と上部が少しへこみ、カラダにちゃんとフィットしてくれる。さらにジップの付いた上部は幅が広いので、中のものを取り出したりしやすいというメリットもある。このあたりをちゃんと考えてデザインされているのは、さすが〈サンローラン〉。単に奇をてらったデザインを目的に作られたわけではないのだ。 そして、このバッグの特徴はこれだけではない。ボディ部分だけでなく、ストラップにも注目してほしい。通常のバッグにある長さを調整するためのスライダーがない! このあたりは便利さをあえて犠牲にしたとしても、ミニマルですっきりとした美しい見た目を優先させたのではないか? とさえ思ってしまう。 さらに、そのストラップをとめた片方のサイド部分には、“サンローラン パリ”のエングレービングの入ったアイコニックなバックルがある。これはスクールバッグなどでよく見かけるプッシュロック式となっている。 最後にサイズ感についても触れておこう。写真だと大きめかと思ってしまうかもしれないが、普段の街使いにぴったりのコンパクトさ。横幅20㎝ 程度なので、スマホや財布など、必要最低限の身のまわりのものを入れておける。大人の街カジュアルのお供にぴったりだ。
ボディにはラムスキンのスムースレザーを使用。それをスクエアなキルティング模様にすることで、美しい立体感と高級感を醸し出している。まさに大人にふさわしい風格と見栄えを備えている。22万2200円(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス) ※雑誌『Safari』9月号より