[大会展望]激戦Dゾーンに松阪勢5校 初制覇目指す昴、シードの三重など 夏の高校野球、三重大会
7月5日に開幕する第106回全国高校野球選手権三重大会の組み合わせが決まった。松阪地区から出場する7校は、Aゾーンに松阪商業、Bゾーンに松阪が入った以外は、Dゾーンに昴、三重、松阪工業、相可、飯南の5校が入った。それぞれのゾーンの展望を占った。
◉Aゾーン…春県V、津田抜け出す
抜け出ているのは春季県大会優勝の津田学園。第5シードの皇學館と、プロ注目の身長183センチの強打者・寺井広大主将(3年)が率いる昨秋の東海大会出場の神村学園伊賀が追う。松阪勢で唯一Aゾーンに入った松阪商は初戦を突破すれば、津田と当たる。チャンスに強く経験豊富な米滿悠真主将(3年、久保中出身)など、昨年からメンバー入りしている選手たちがどれだけ力を発揮し、打ち崩せるかがキーとなる。
◉Bゾーン…選抜出場、山商リード
今春のセンバツで初戦を突破した宇治山田商が一歩リード。春の県大会は優勝した津田にサヨナラ負けを喫したが、中村帆高投手(3年)、田中燿太(同、中部中出身)、加古真大投手(2年、久保中出身)の3右腕投手と強打者・小泉蒼葉選手(同、西中出身)で必勝パターンに持ち込む。松阪は春の地区大会はいずれも接戦を経験し、力を付けてきた。古豪復活を目指す明野や、鈴鹿、桑名工にも注目。
◉Cゾーン…東海準V、菰野に勢い
春季東海大会で準優勝し、勢いに乗る菰野が頂点をうかがう。左腕・栄田人逢投手(2年)と、強打者・森柊真選手(同)を中心とし、攻守バランスの良い試合を展開する。対抗勢力は最速157キロを誇る右腕・吉留勇太投手(3年)がいる近大高専と、第5シードで昨夏の甲子園メンバーが残るいなべ総合が立ちはだかる。
◉Dゾーン…強豪そろい、注目カードも
今春初の県3位で第3シードの昴学園や、第5シードの三重をはじめ、ノーシードながら海星、津商が名を連ねた最激戦区。個々の伸びしろが大きい昴は夏の大会までにさらにどこまで仕上げてくるか。春の地区予選で昴に勝利した三重は、県大会では手の内を見せず不気味な存在。能力が高い選手がそろう津商も台風の目となりそう。海星は初戦を勝ち上がれば、昴と対戦。2回戦の最注目カードとなる。松阪勢は5校が集まり、松阪工と相可は初戦で対戦する。飯南は全員野球で初戦突破を目指す。