“変則”ミックスルールにチャレンジの秋山成勲が2R目をMMAルールにする交渉を「した! でも受け入れてもらえなかった」【ONE】
アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」の2019年10月以来の日本大会となる「ONE 165: Superlek vs. Takeru」(1月28日、有明アリーナ)の記者会見が1月25日、都内で開催された。 今大会では約9年5カ月ぶりの日本での試合となる元UFCファイターの秋山成勲(チームクラウド)がミックスルールでニキー・ホルツケン(オランダ/Team Holzken Helmon)と対戦する。 秋山は2022年3月にシンガポールで元ONEライト級世界王者の青木真也と対戦して以来の試合。その時は水抜きなしの13kgにも及ぶ過酷な減量を乗り越え、秋山が青木にTKO勝ちを収めている。現在、MMAでは2連勝中。 ホルツケンは日本では「K-1 WORLD MAX」ではブアカーオ・ポー.プラムック、シュートボクシング(SB)のオランダ大会ではアンディ・サワーと対戦するなど日本とはゆかりのある選手。2013年12月に行われた「GLORY 13 TOKYO」では「GLORY世界ウェルター級トーナメント」で優勝している。ONEには2018年11月から参戦し、ここまで6戦2勝(2KO)4敗。またプロボクシングでも15戦14勝(11KO)1敗の戦績を残している。
今回のルールは3分3Rで1Rボクシング、2Rムエタイ、3R MMAというミックスルールにしても変則的なもの。 このルールについて秋山は「いろいろなところで今までやっていたミックスルールを見ると真ん中にMMAがあるが今回はボクシング、キック、MMA。打撃が前にふたつポンポンと続く。やはり打撃の強いニッキーが完全に有利じゃないかと思う反面、3Rに持っていけば私にもぶがあると思っています」、ホルツケンは「「イーブンだと思っている。どちらにアドバンテージがあるというよりも。自分は臨んだ85kgで戦える。そして秋山選手はMMAの小さなグローブを使うことに慣れている。自分はキックボクシングの大きなグローブを使うことに慣れている。そういったそれぞれの競技におけるアドバンテージをしっかり生かしていける。この試合の契約書にサインをした時点で、ルールに関しては納得しているので、イーブンだと思っている」などとそれぞれの見解を述べた。 秋山は会見後の取材では2R目をMMAルールにする交渉については「した! もちろんしました。でも受け入れてもらえなかった(笑)。残念です」と明かした。そのうえで「MMAの試合ではなく、自分にとっても新しい試合。逆に言うとONEならではの試合なんじゃないかなと思って受け入れた。そういうところでも試合ができるって、自分でも自分のポテンシャルが気になるし。そういった意味ですべてが挑戦だと思っている」と語った。