今夏終盤の米株調整に注意せよ、ポジショニングが限界-ゴールドマン
(ブルームバーグ): 米国株のポジショニングが限界に達する中、トレーダーは今夏終盤の株安に注意するべきだと、ゴールドマン・サックス・グループのスコット・ルブナー氏は指摘した。
S&P500種株価指数は年初から14%上昇しており、選挙年としては過去最高のスタートを切ったと、同行でグローバル・マーケッツ部門のマネジングディレクター兼タクティカルスペシャリストを務めるルブナー氏は顧客向けリポートに記述。しかし、市場のポジショニングは株価にとって厄介なシグナルを送っているとし、自身は「夏終盤の調整をモデルにしている」と続けた。
「投資家が株価のさらなる上昇に備えているとは思えない。これはペイントレード(痛みを伴う取引)になるだろう」と同氏は記した。
S&P500種は現在5400を上回る水準で取引されており、アクティブ投資が株式を買い続けている一方で、ゴールドマンのモデルでは商品投資顧問業者(CTA)のポジショニングは最大限となっていることが示唆されている。ゴールドマンの計算によれば、CTAはS&P500種の短期的な目安を5243、中期的目安は5037、長期は4701としている。これは同指数がこれらの水準に達したら、CTAが売り手となることを意味する。
原題:Goldman’s Trading Desk Is Modeling a Late Summer Correction(抜粋)
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Natalia Kniazhevich