【欧州市況】株は小幅高、高級品や鉱業銘柄に買い-ドイツ債下落
(ブルームバーグ): 9日の欧州株は小幅高。中国に対するエクスポージャーの大きいセクターが上昇した。中国共産党指導部が2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したことが材料視された。
ストックス欧州600指数は0.1%高。習近平総書記(国家主席)をトップとする中央政治局は来年の金融政策を「適度に緩和的」とすると発表した。高級品株は上昇。スイスのリシュモンや仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、英バーバリーはいずれも値上がりした。鉱業株も高い。
欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がツイストスティープ化。オーストリアは今週、長期債を発行する。
フランス10年債のイールドプレミアムは5日連続で低下した。短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しは総じて変わらず。来年末までに151ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と織り込まれている。
英国債の利回り曲線もツイストスティープ化。週内には10年債入札が行われる。トレーダーによるイングランド銀行(英中央銀行)の来年末までの利下げ観測は、一時3bp上昇し83bpとなった。
12月9日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Gain Boosted By China-Exposed Luxury, Mining
Bunds Slip; France, Italy Yield Premiums Fall: End-of-Day Curves
(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Julien Ponthus.
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Allegra Catelli