子育て支援が再び追い風になりそうな医療関連銘柄群
今年の医療関連テーマは「コロナ」「子育て」
子育て支援は不妊治療などにも追い風になりそうだ(イメージ写真:metamorworks / PIXTA)
岸田文雄首相が1月4日に行った年頭の記者会見では、「賃上げ」と「少子化対策」が前面に出たものとなった。 そこで経済界に訴えた「インフレ率を超す賃上げ」は「成長と分配」を掲げた政権だけに看板政策となる。しかし、賃上げは企業に依存することであり、政府が直接できることは限定的だ。 また、「異次元の少子化対策」も同時に掲げた。少子化対策はこれまでの政権も繰り返し掲げていて新鮮味のあるものではないが、今回はほかに有力な政策がないだけに、その本気度が試されよう。賃上げに比べれば政府の関与の余地もあり、具体策も期待される。 一方で今年は新型コロナ対策があまり語られなかった。その背景は、むしろそれが政策課題の前提であるからという面もあるだろう。コロナ禍からの脱却がなければ「成長と分配」どころではなくなってしまう。 医療の分野としては、2023年も引き続き新型コロナ対策が重要な課題であることに変わりはない。加えて、医療の側からも支援の必要がある少子化対策が第2のテーマとして浮上してきた形だ。
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千住 厚