藤枝東が延長戦までもつれた浜名との激闘を制し決勝へ!静岡学園との決勝で8年ぶりの頂点目指す
11月5日、第102回全国高校サッカー選手権静岡予選の準決勝がエコパスタジアムで行われ、浜名と藤枝東が対戦。藤枝東が1-0で勝利し、決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】浜名 vs 藤枝東 準々決勝で藤枝明誠を1-0で破り勝ち上がってきた浜名と、富士市立に2-0で勝利した藤枝東。1970年度の全国高校サッカー選手権決勝で静岡対決を演じた名門2チームがこの準決勝で激突した。 立ち上がりは藤枝東が全体的にボールを散らしながら攻める。対する浜名は前線からのプレスでボールを奪い、素早い仕掛けでゴールに迫る展開。 浜名はここまでチームを引っ張ってきたエースのFW10加藤千寛(3年)が14分に負傷。その後一度はピッチに戻るも交代となってしまう。ボール保持率で上回る藤枝東はMF10渡辺皐(3年)が攻撃陣を牽引し、得意の左足でゴールを狙っていく。終盤にはセットプレーやセカンドボール回収から得点チャンスが増した藤枝東だったがゴールはこじ開けられず。 スコアレスのまま後半を迎えると、打って変わって今度は浜名が攻勢に。攻撃時に相手を1枚剥がし局面を打破するシーンが増え、藤枝東を押し込む。すると、62分右サイドからのクロスにファーサイドのFW9西岡修斗(3年)が抜け出し決定機を迎える。しかし、これは藤枝東GK1藤崎蒼葉(3年)のビッグセーブに阻まれてしまう。後半は終始押し気味に試合を進めた浜名だったが、こちらもスコアを動かすことが出来ず。試合は0-0のまま延長戦に突入した。 延長前半もゴールは生まれず、勝負はラスト10分。すると102分、藤枝東はDF5河野勇翔(3年)が左からクロスを上げると、これを浜名DFがクリア。しかしこのクリアボールが自軍ゴールのネットを揺らしてしまい、藤枝東に待望の先制点が入った。 それでも諦めない浜名イレブンは猛攻を仕掛ける。しかし、同点ゴールを奪えないままアディショナルタイム1分が経過。そして浜名のFKを藤枝東が跳ね返したところで試合終了のホイッスル。激闘を戦い抜いた藤枝東の選手たちはピッチに倒れ込んだ。 試合後、藤枝東の鷲巣延圭監督は、「(浜名が)攻撃的に出てきたなという印象はあって、対応が遅れたというのは反省点。焦らずこちらも圧縮してFW、SH含めボールホルダーへのプレッシャーを強くするよ。と整理はしました」と試合を振り返った。 また、キャプテンDF6野田隼太郎(3年)は「チームとしてもっと繋いで、見てるお客さんも楽しんでもらえるサッカーをしていきたい。全国行きます」と、力強く決勝への意気込みを語った。 決勝に駒を進めた藤枝東は8年ぶりの頂点を目指し、11日に同スタジアムで静岡学園と激突する。