【3連休の天気】初日きょうは季節外れの大雨警戒 関東は夜が大雨ピーク予想 文化の日と振替休日は広範囲で晴天に
今年最後の3連休は、初日のきょう2日(土)は広い範囲で大雨に警戒が必要。関東は夜から夜遅くが大雨のピークとなり、傘が役に立たないような非常に激しい雨や雷雨となるおそれがある。あす文化の日・3日(日)から連休最終日のあさって4日(月・振休)にかけては、晴れて行楽日和や洗濯日和になる所が多い見込みだ。
長崎県に線状降水帯 11月と思えぬ大雨に
3連休初日となるきょう2日(土)は、台風21号から変わった低気圧が前線を伴いながら日本列島に接近中。前線に向かって真夏のような湿った空気が流れ込んでいる影響で、未明には長崎県北部に線状降水帯が発生。長崎県松浦市では、24時間に降った雨の量が400ミリ近くになるなど、午前中から西日本を中心に11月としては記録的な大雨となっている。そのため、午前11時現在は福岡県・広島県・島根県に土砂災害警戒情報が発表され、土砂災害の危険度が非常に高まっている状況だ。
関東 今夜は非常に激しい雨のおそれ
きょう2日(土)午後になると九州の大雨は峠を越えて、雨は次第に弱まる見込み。ただ、元台風21号の活発な雨雲が流れ込む中国・四国・北陸は昼過ぎごろにかけて、近畿・東海は夕方から夜にかけて、関東・東北南部は夜から夜遅くにかけて大雨のピークとなりそう。東京都心を含めて、傘が役に立たないような非常に激しい雨が降るおそれがある。大雨による土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒が必要。また、落雷・竜巻などの激しい突風などにも注意が必要だ。
3連休の中日と最終日は広範囲で晴天に
連休中日のあす文化の日・3日(日)になると、日本列島は大陸から移動してくる高気圧に覆われる見込み。そのため天気は回復し、昼間は全国的によく晴れて行楽日和となりそうだ。朝は空気がヒンヤリするが、最高気温は東京都心で22℃など過ごしやすい見通し。東海から西では25℃以上の夏日になっても、湿度は低くカラッとした暑さとなりそうだ。
3連休最終日のあさって4日(月・振休)も、西日本から東北南部にかけては晴れて行楽日和や洗濯日和が続く見込み。連休最終日は特に朝晩と日中の寒暖差が大きくなるため、脱ぎ着しやすい服装を選ぶとよさそうだ。 一方で、低気圧が近づく北海道や東北北部では雨が降りやすい見通し。特に北海道では雨や風が強まって、荒れた天気となるおそれがあるため注意が必要だ。 (気象予報士・鈴木悠)