サンロイヤル移転に現実味?…住吉町15番街区のホテル整備を容認 鹿児島県議会が陳情採択
鹿児島県議会は9日、最終本会議を開き、鹿児島港本港区の県有地・住吉町15番街区で、バンケット(祝宴・宴会)機能付きホテルの整備を検討するよう求める陳情を採択し、住吉町の駐車場以外の活用方針を正式に容認した。2024年度一般会計補正予算(18億3800万円追加、総額8451億5500万円)など16議案を可決した。 【写真】住吉町15番街区周辺の地図
住吉町は県がドルフィンポート跡に計画する新総合体育館の駐車場予定地だが、3月策定の県本港区再開発指針では「交流・観光拠点エリア」と位置付けられた。移転新築を表明した鹿児島サンロイヤルホテル側から定期借地の要望書も出され、塩田康一知事が県議会に議論を求めていた。 県は今後、住吉町を利用する民間事業者を公募で決める方針で、要領案の作成を進める。塩田知事は本会議後、「街のにぎわいを生み出せるようにしっかり活用したい」と述べた。 県警の相次ぐ不祥事を巡って提出された陳情22件は、調査特別委員会(百条委員会)の設置を求める第1項を継続審査、組織の抜本的な改革を求める第2項を不採択とした。政務活動費の領収書をホームページに公開することを求める陳情は継続審査とした。 主な補正は、地域公共交通事業者への燃料油購入支援や災害復旧対策、県原子力防災センター(薩摩川内市)のレイアウト変更費、県警不祥事の再発防止対策費。
このほか、教育委員会委員に鹿児島大学教授の小屋敷浩昭氏(64)を任命、馬場美紀子氏(52)を再任する人事案件に同意。専決処分1件を承認した。
南日本新聞 | 鹿児島
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