「経費で落とせる? 落とせない!?」プロボックスじゃなくスーパーカーを“社用車”にすることって本当に大丈夫? 税理士に聞いてみた
「経費で落とす」ってどういうこと?
フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーの多くは、法人名義で購入、つまり、会社の経費によって購入されていると言われています。 【画像】経費で落としてみたい!? これが約4億円の「スーパーカー」! 画像で見る(40枚) 一方、インターネット上には「スーパーカーは経費で落ちない(=税務署に否認される)」といったコメントがしばしば見られるのも事実です。 実際、スーパーカーを経費で購入することは可能なのでしょうか?
ある税理士の男性は次のように解説します。 「大原則として、税務署が経費として認めるかどうかは『事業で使用されているか』によって判断されます。 したがって、クルマのメーカーやボディタイプはあまり関係ありません。 たとえば、クルマに関連する事業を営んでいる法人であれば、スーパーカーをはじめとする多様なモデルを経費で購入することは可能だと思います。 反対に、クルマとは関係の薄い事業がメインの法人だと、極端に趣味性の高いクルマは否認されるかもしれません。 ただ、クルマに関連する事業を営んでさえいれば、どんなクルマでも経費で落とせるわけではなく、その経費利用が経営状態から見て妥当であることも重要です。 簡単に言えば、スーパーカーを購入することで会社が赤字になるようであれば、税務署が経費として認める可能性は下がるということです。 逆に言えば、十分な利益が出ているのであれば、クルマに直接関係のある事業を営んでいなくてもスーパーカーの購入が経費として認められる可能性はあります。 どのような事業であっても経営者や社員が『移動』することはあり得るため、より快適な移動手段としてスーパーカーなどの超高級車を社用車に選ぶことは、(税務署的には)ロジックが成り立ちます。 ただ、その場合でも『事業で使用している』ことを明確にすることが重要です。業務移動に用いているのであれば問題ありませんが、明らかに私用でしか利用されていないと税務署に判断されれば、経費として認められないかもしれません」