新経連「イノベーション大賞」第1回受賞者にiPS細胞の山中教授
新経済連盟(三木谷浩史代表理事)は8日、独創的で先進的なイノベーションへの貢献者を表彰する「イノベーション大賞」の第1回受賞者に京都大学の山中伸弥教授を選出、都内で授賞式を行った。 iPS細胞の開発によって医学・科学上のイノベーションを起こし、その重要性を知らしめただけでなく、日本全体に希望をもたせたことが選出の理由。三木谷代表理事は「再生医療に道を開いた。創薬など実用化にも関心を持っている」と話し、山中教授に盾と賞金3000万円を贈った。山中教授は「国費では優秀な研究者を集められるが、この賞金3000万円は国費では制限されて使えない用途に使いたい」と話した。 イノベーション大賞は、新経済連盟がイノベーションの重要性に対する認識をさらに高め、経済団体として日本経済・社会への貢献を果たすことを目的に創設。独創的かつ先進的なイノベーションにより経済・社会に対して極めて顕著な貢献を果たした人物に贈られる。 受賞者は、事務局から推薦があった候補者のなかから選考委員会で選定し理事会で承認する。山中伸弥氏の受賞は理事会全会一致で決めた。