6月14日は年金支給日!年金だけで「月20万円」の収入がある人はいますか?
年金を月20万円もらうには年収でいくら必要?【試算結果から】
会社員や公務員の場合、年金は「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」に分かれます。 老齢基礎年金と老齢厚生年金は、以下の要件に基づいて計算されます。 ・老齢基礎年金:20歳から60歳までの国民年金保険料の納付期間 ・老齢厚生年金:厚生年金に加入していた時の報酬額や加入期間 老齢基礎年金が満額で支給される場合、月額で6万8000円になります。 年金を月20万円受け取る場合、厚生年金部分は残り13万2000円が必要です。 月額13万2000円を受け取るために年収がいくら必要になるかは、以下の計算式で確認することができます。 厚生年金に40年間、加入していた場合でシミュレーションしましょう。 ・老齢厚生年金の年額(158万4000円)=平均年収÷12×0.005481×480 ・平均年収=158万4000円×12÷0.005481÷480 計算すると、月20万円以上の年金額を受け取るためには、平均年収として約722万円が必要となります。 では、年収が722万円に満たない場合、絶対に年金の受給額を月20万円にできないのでしょうか。 実は年収が722万円に満たない場合でも、年金の受給額を20万円にする方法はあります。 そのうちのひとつ、年金の「繰下げ受給」という制度について、最後に確認してきましょう。
年金の繰下げ受給で月20万円も可能になる?
年金の繰下げ受給をすれば、受給額を月20万円にすることができます。 年金の繰り下げ受給をすると、1ヵ月あたり0.7%ずつ増加します。 繰り下げの上限年齢は75歳です※。 ※昭和27年4月1日以前生まれの方(または平成29年3月31日以前に老齢基礎(厚生)年金を受け取る権利が発生している方)は、繰下げの上限年齢が70歳(権利が発生してから5年後)までとなります たとえば、年金受給額が15万円だった場合、69歳に到達するまで繰下げすると、受給額が20万400円となりました。 年金月額を20万円にするために、いつまで繰り下げするかまとめると、以下の通りです。 ・年金月額11万円:74歳9ヵ月 ・年金月額12万円:73歳 ・年金月額13万円:71歳5ヵ月 ・年金月額14万円:70歳2ヵ月 ・年金月額15万円:69歳 ・年金月額16万円:68歳 ・年金月額17万円:67歳2ヵ月 ・年金月額18万円:66歳4ヵ月 ・年金月額19万円:65歳8ヵ月 それぞれの年金を受け取るために必要な年収は、以下の通りです。 ・年金月額11万円:年収約230万円 ・年金月額12万円:年収約284万円 ・年金月額13万円:年収約339万円 ・年金月額14万円:年収約394万円 ・年金月額15万円:年収約448万円 ・年金月額16万円:年収約503万円 ・年金月額17万円:年収約558万円 ・年金月額18万円:年収約613万円 ・年金月額19万円:年収約667万円 以上から、年収が722万円に満たなくても繰り下げ受給をすれば、理論上は年金額を20万円にできることがわかります。