業績悪化の住友化学、着色剤子会社を売却
住友化学は子会社の住化カラー（大阪市中央区）を日本ピグメントに売却する。住化カラー株式の全保有分（持ち株比率87・34％）の譲渡を4月30日に実行する予定。アドバイザリー費用などを除く売却額は10億円。住友化学は事業の構造改革を進めるほか、プラスチック用着色剤などを手がける住化カラーにとって高分散技術、着色剤・添加剤配合技術などが強みの日本ピグメントと、より相乗効果が創出できると判断した。 【一覧表】総合化学5社の決算詳細 住友化学は業績悪化を受け、約5000億円のキャッシュ創出など短期集中業績改善策として事業再構築に取り組む。2024年度の業績V字回復をより確実にするとともに、今後の抜本的構造改革につなげる。
