「彼はドジャースだろう?」メジャースカウト、佐々木朗希以外も〝虎視眈々〟高根の花より視線は巨人・戸郷&岡本、ヤクルト村上へ
高根の花よりも優先すべきものがある。10日のヤクルト―巨人戦(神宮)のネット裏には米大リーグの複数球団スカウトが視察。この日は今オフのポスティングシステムを利用してのメジャー移籍が取り沙汰されるロッテ・佐々木朗希投手(22)が日本ハム戦(エスコンF)に先発も目もくれず。目の前にいる複数のメジャー候補を見定める狙いだ。 【写真】ロッテ・佐々木朗が完全試合を達成した直後のロッカー室の様子 このオフ最大注目株の佐々木目当てに多くのメジャースカウトが北の大地へ飛んだが、神宮のネット裏にも試合前の練習からメジャースカウトの姿が複数人確認された。 「佐々木? 彼はドジャースだろう。それよりもきょうは戸郷と村上と岡本を一度に見られるからね」 ナ・リーグ球団のスカウトは、今オフにポスティング申請されてもドジャース移籍が有力視される佐々木朗よりもこの日の巨人先発の戸郷翔征投手(24)とヤクルトの4番・村上宗隆内野手(24)の対決と、巨人・岡本和真内野手(27)に注目。 村上と岡本は今オフのメジャー移籍が噂され、戸郷に関しても球団が最短で来オフのポスティングを条件次第で容認する姿勢を見せている。近未来の大リーガーの力を測るのに、絶好の機会だというわけだ。岡本と村上は快音なしに終わったが、戸郷は7回1安打無失点の好投で今季3勝目(1敗)を挙げた。 「真っすぐが走っていたのでその使いどころを考えながらできました。いいところでいいボールが出せた」とうなずいた右腕に前出のスカウトは「今季はあまり出力が出せていなかったが、きょうは150キロ超もあった。とてもスマートな投球だった」と高評価。同スカウトの評価に「まあ、まあ」と笑いつつまんざらでもなさそうな巨人の若きエース。来るべきときへ、さらなる上積みを図りたい。 (片岡将)