【バレー】「私はビーチバレーを続けます」から8年 福田鈴菜が社会人で初タイトルに笑顔「もう一回、全国大会で優勝するために頑張っているので」
8月上旬のジャパンツアーサテライト高萩大会で優勝した沢目/福田組
中学生世代の4人制ビーチバレーボールの全国大会「湘南藤沢カップ ビーチバレージャパン4×4 U-15 第15回全日本4人制中学選手権」(以下、湘南藤沢カップ)が8月17日(土)、18日(日)に鵠沼海岸(神奈川)で開催される。昨今、学生たちの中でもビーチバレーボールへの興味関心が高まるなか、この大会で優勝したことを糧に今、社会人のビーチバレーボール選手としてプレーしている選手がいた。 【ギャラリー】高萩で白熱プレーが続々! 東京2020五輪出場の白鳥勝浩や“二刀流”水町泰杜の姿も 今年8月4日に行われた「ジャパンビーチバレーボールツアー2024サテライト高萩大会」(茨城)を制した女子の沢目繭(ミライラボバイオサイエンス(株)/D.S.LINE(有))/福田鈴菜(湘南RIGASSOビーチバレーボールクラブ)組。ふだんは別々のペアで戦っているが、相方が参加できなかった福田から持ちかけて、このペアによる今大会への出場が実現した。沢目といえば、今年のジャパンツアーでは第1戦平塚大会で優勝を飾るなど国内シーンの第一線に立つ実力派選手。こちら社会人1年目、福田は「(沢目)繭さんは強打が素晴らしく、相手にすると嫌な選手(笑) 味方でよかったです」と印象を語り、続けて「ほんとうに頼りになる先輩だったので。私は自分のやることをしっかりやろうと考えていました」と振り返る。 2日間のトーナメントで行われた今大会では失セット0。「大会の前日に初めて合わせました」(福田)が、終わってみれば相手チームを寄せつけない戦いぶりだった。そしてこの大会制覇は福田にとって、サテライトつまりジャパンツアーの下位カテゴリーとはいえ、自身の中学生以来となるタイトルだった。
福田は2016年の湘南藤沢カップで日本一に
さかのぼること8年。当時、西浜中(神奈川)の女子バレーボール部に所属していた福田は、2016年の湘南藤沢カップで優勝を飾っている。部活ではインドアに加えて、学校と国道134号線を挟んですぐの場所に茅ヶ崎漁港海岸公園が広がっていることから、週に3回ほどビーチバレーボールに取り組んでいた。 そうして福田は3年生時に日本一に輝いたわけだが、実はその1年前も湘南藤沢カップに出場し、2日目の決勝トーナメントに進んでいた。しかし、悪天候のため中止に。その悔しさもあって喜びはひとしおだった。 また、湘南藤沢カップは夏のインドアの選手権大会後に開催されるとあって、インドアで引退した後、もちろん出場するからには好成績を目指すわけだが、大会を3年生たちの集大成に位置づけるチームも少なくない。西浜中もその一つで、福田たち3年生6人のほか、下級生は1年生の2人のみ。江ノ島をバックに日本一の景色を見た福田は引退し、涙する下級生たちに「精いっぱい、声を出して頑張ってほしいです」とエールを贈っていた。 と同時に、福田は決意を口にしている。「同級生たちには初心者もいたのでわからないですが…、私はビーチバレーボールを続けます」