ブランド「淡路島3年とらふぐ」の出荷最盛期に…シーズン到来、てっさ・てっちり・雑炊も絶品
「いいフグの日(11月29日)」を前に、兵庫県南あわじ市の福良港沖合で3年かけて養殖され、淡路島の冬の代表的な味覚となるブランドフグ「淡路島3年とらふぐ」が、出荷の最盛期を迎えている。
近海では通常2年で出荷されるが、福良湾ではもう1年かけて大きくし、1・2キロ超のフグに証明書を添えて送り出している。
福良漁協の前田若男組合長(54)によると今年は、猛暑と飼料高騰の影響で養殖に手間がかかったが、出来は順調という。福良港沖約2キロのいけすでは19日、前田組合長が平均1・5キロ、体長40センチほどに丸々と育ったフグを網ですくい、船の水槽に移していった。
淡路島3年とらふぐは、鳴門海峡の速い潮流で身が引き締まり、ポン酢とネギで食べる「てっさ」はかむほどにうまみが広がる。「てっちり」にしても煮崩れせず、前田組合長は「気温も下がり、ようやくフグのシーズンがやってきた。雑炊も絶品で、ぜひ淡路島で味わって」と話している。
福良湾では今季、10月頃から3月末頃までに4業者が例年より2万匹多い計約12万匹を、京阪神を中心に出荷するという。