日本維新の会が、12月1日に代表選挙を行うことを決めました。一方、馬場伸幸代表は6日、代表選に「出馬をしない」意向を表明。その真意はどこにあるのか。この後、馬場代表本人に直撃します。 　10月27日に行われた衆議院選挙で、公示前から6つ議席を減らした維新。この結果に党内からは厳しい声が…。 　日本維新の会　浅田均・参院会長 「あれだけ負けたのに誰も何も責任をとらない。代表と選対本部長ぐらいは辞意を表すべきだと思う」 　馬場代表など今の執行部の責任を問う声があがり、所属議員らによる投票の結果、代表選を実施することが6日、正式に決定しました。 　これを受け、馬場代表は6日夜、自身のSNSを更新。 　馬場伸幸 代表 「私はこの代表選には『出馬をしない』ことを決意致しました。この際、人心を一新し、日本維新の会が再スタートを切ることが肝要であると思います」 　街の人は…。 　（Q:次の代表で思い浮かぶ人は？） 　大阪市民（80代） 「分からない。思い浮かばない。 維新という名前だけでやっている人もいるような。後からボロが出てくるじゃないですか」 　大阪府民（60代） 「政治資金の問題で自民党にちょっと寄ったときがありましたよね。『何してんねん』というのはすごくありました。相当イメージの良い人が出てくれば、また別でしょうけど。難しい部分はあるのかな」 　立て直しが急がれる維新の課題とは。馬場代表に直撃します。 ◇◇◇ 　（足立夏保キャスター） 　ここからは日本維新の会の馬場伸幸代表に伺います。よろしくお願いいたします。今回、代表選に出馬しないと決断されましたが、衆院選の結果というのも 影響しているんでしょうか？ 　（馬場伸幸 代表） 　そうですね、それが大前提にあると思いますが、日本維新の会の代表選規定というのは、一般党員の皆さんも、政治家の皆さんも 同じ1票で、数ある政党の中では超民主的に選出をされている代表、しかも私がその初めての民主的な選挙で選ばれた代表です。 　きのう特別党員の皆さんに、代表選挙をやるべきかどうかという投票をしていただいて、「代表選やるべき」ということになりましたから、衆議院選挙の結果を受けて責任を取るということで、次の代表選挙には立候補しないということを決断したということですね。 　（足立キャスター） 　なぜ今回、この表明を xでされたんでしょうか 　（馬場伸幸 代表） 　きのう特別党員の投票と開票が行われましたが、それが夜8時過ぎだったと思います。そこから態度表明する方法は、Xしかありませんので、それでやらせていただいたということです。 　（横須賀ゆきの 解説委員） 　今回、馬場さんは、Xで「人心を一新する」と言ってました。いま話にあったように執行部体制も一新するという話ですが、今の維新は比例票でかなり投票数を減らしました。維新に欠けているものは、ズバリどこだとお考えですか？ 　（馬場伸幸 代表） 　一言で維新と言っても、「日本維新の会」いわゆる国政と、「大阪維新の会」大阪府政・大阪市政ですね、これとはやはりちょっと置かれている状況が違いますので、どうしても国政の方はまだまだ議席数も少ないですから、大阪でやってきたことを即、国政でできるかというと、今そういう状況にはありません。 　有権者の方々から見て、大阪でやっていることをなぜ国政でできないんでしょうか、というような疑問がつく場面が多々あると思います。 　少数政党としては各政党とうまく交渉をやりながら、自分たちの目標を一つでも達成させていくということに力点を置いていますが、それがなかなか全国民の皆さんに届かないというのが、歯がゆい部分もあります。そういう状態だと思います。 　（横須賀 解説委員） 　維新の党勢を拡大するのか、衰退するのかは、人事の顔ぶれによって大きく影響すると思います。人心を一新するということは、見ている人にとって「新しくなったよ維新は」ということをアピールするという意味だと思いますが、馬場さんが代表を務めてこられて、次の代表になるべき人の資質、リーダーの資質は何が必要だとお考えですか？ 　（馬場伸幸 代表） 　今までやってきた前例、慣例にとらわれず、改革マインドを強く出して、新しい人だからこそ行動ができる発言ができる、そういう覚悟を持って腹を括ってやるんだという、パワーのある人が新しい代表になっていただければいいというふうに思います。 　（横須賀 解説委員） 　馬場さんの頭の中にいま、「この人だ」っていう人が浮かんでいますか？ 　（馬場伸幸 代表） 　いや全くの白紙です 　（横須賀 解説委員） 　本当ですか？ 　（馬場伸幸 代表） 　またそれを言うと「院政」とか言われますので。 　（横須賀 解説委員） 　頭の中にもあるけど、いま口に出すことはできないと？ 　（馬場伸幸 代表） 　頭の中にもないですし、全くそういうことは考えていません。 　（横須賀 解説委員） 　もともと馬場さんは、橋下徹さんとともに最初に自民党から出て改革がしたいということで、「維新の会」を立ち上げた、もともとのメンバーでいらっしゃると思うんですね。ただ一方で、維新の内部からは、橋下さんの批判がかなり維新にとって大逆風だったと、これ結構、真面目な顔をして話をされる人がいると思うんです。維新は逆風を跳ねのけるだけの力がなかったわけですが、やはり橋下さんの批判の影響というのも一定あるんじゃないでしょうか？ 　（馬場伸幸 代表） 　橋下さんがどういうお立場で、何を意図して発言しているのか、わからないという方も多いと思います。橋下さんの大ファンという方は、今でもたくさんいらっしゃいますので、橋下さんが言ってるんだから間違いないだろうという部分では、マイナスになっているというのは確かだと思います。 　（足立キャスター） 　日本維新の会の代表選は、11月17日告示、12月1日投開票です。馬場代表、ありがとうございました。 続いて・・・→「たつの事件」パートへ〆〆〆