4回転2本成功、16歳のジュニアで表彰台 中田璃士「やり切った」 全日本フィギュア
フィギュアスケートの全日本選手権第2日は21日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、男子はジュニアで16歳の中田璃士(TOKIOインカラミ)がSP、フリーとも2位の合計263・99点で2位となった。 フリーの演技を終えた中田は、氷上に大の字に寝そべり、ガッツポーズした。見えた景色は「天国だった」という。16歳は4回転を2本決め、ノーミスの演技で2位。銀メダルを首にかけ、「やり切った」と充実感に浸った。 冒頭の4回転ループを決めた。今大会唯一の成功者となり、勢いに乗った。続く4回転トーループは、2・99点の加点がつく華麗なジャンプ。その後もジャンプを次々と成功させ、演技中ながら何度も拳を握った。 英国人の母を持ち、父は元フィギュア選手の誠人さん。演技前、父からは「6位以内に入ったらすごいよ」と言われ、中田は「3位以内に入るよ」と返したという。 ジュニアGPファイナルで2連覇を逃して3位となった悔しさを、国内最高峰の舞台で晴らした。「あそこ(負け)のおかげで今の自分がある」と誇った。(久保まりな)