県道、来年3月に復旧 小矢部市 昨夏の豪雨被害、宮島峡・鼓ケ滝へ往来可能に
本会議を開き、5氏が一般質問した。昨年7月の豪雨で路面が崩落し、通行止めの続く県道谷坪野・芹川線について、県が復旧工事を進め、来年3月末にも開通する見通しになったと説明した。工事完了に伴い、県道沿いにある宮島峡の景勝地・鼓(つづみ)ケ滝に訪れることが可能となり、観光客の安全確保に努める。加藤幸雄氏(新政)の質問に笹本克也産業建設部長が答えた。 市北部に広がる宮島峡は一の滝、二の滝、三の滝、竜宮淵のほか、観音滝や鼓ケ滝などの景勝地を含めた一帯で、1992年に「稲葉山・宮島県定公園」に指定された。県道の3カ所で路面が崩落し、護岸も崩れたため、矢波―論田間の約2・3キロが通行できない。 鼓ケ滝は滝の裏側が空洞で、水量の具合によって滝の音が鼓(つづみ)の音色のように聞こえ、観光スポットでも知られる。二の滝は流木のたまった場所も見られ、県が復旧に当たっている。 豪雨に伴い、山から土砂が農地や農業用施設に流入した道坪野地区の14カ所は県営治山事業で2025~26年度にかけて復旧工事を行う。その後、国の災害査定を経て市が農地などを復旧する。石間庄二氏(新政)に笹本部長が答えた。 能登半島地震で全半壊した家屋などの公費解体をめぐり、竹田達文副市長は申請増加に伴い、目標に掲げていた全工事の年度内完了は難しいとの見方を示した。6月末時点で申請は51件(住家18件、非住家33件)だったが、8月16日時点で63件(住家20件、非住家43件)、申請予定の16件を含めると79件となり、今後も増える見込み。山田吉晴氏(新政)への答弁。 このほか、石田義弘、上田由美子(以上無会派)の両氏が登壇した。主な市側の答弁は次の通り。 ▽小中学校の統廃合については、保護者向けに今年度実施したアンケート調査や今後の児童生徒数の推計も考慮し、年内にも市総合教育会議を開いて再編案を示す。【質問・石田氏】 ▽市内全9小中学校で給食費を無償化した場合、市の負担は年間で約1億1千万円。国の負担による無償化を要望し、県にも一定の財政支援を求めている。【質問・上田氏】