[関東]1か月ぶり先発の明治大DF稲垣篤志、チームコンセプトにも合致する意識「自分の武器を出さないといけない」
[10.26 関東大学L1部第19節 中央大 0-2 明治大 中央大G] 悔しい途中交代から1か月、先発に返り咲いた明治大DF稲垣篤志(2年=浦和ユース)は完封勝利に貢献したものの自身の出来に物足りなさを示した。 【写真】「信じられない可愛さ」「土台が違う」人気アイドルの“無加工ショット”にサッカーファンも注目 稲垣は前回先発した9月25日の桐蔭横浜大戦(△1-1)で前半のみのプレーとなり、以降の4試合はベンチスタートとなった。「桐蔭戦はチームの雰囲気だったり自分のプレーがあまり良くなくて、そこから自分のリズムを作れず少し苦労した部分はあった」というこの1か月。それでも練習で特長を発揮し、右SBで先発復帰を果たした。 中央大戦は相手にボールを持たれる時間帯もある中で、ロングボールからカウンターを受けたシーンでは相手に競り勝ってピンチを未然に防ぐなど、守備面で安定した働きを披露。「ディフェンスの選手として無失点で終わったというのは非常に良かった」と振り返ったが、ウイングバックも務めた86分間のプレーについては「自分の強みである攻撃参加とかスピードを活かしたプレーはあまり出なかった。守備の時間が多い試合だったので自分としては満足のいく内容ではないです」と辛めの自己評価にとどまった。 もともと攻撃参加を武器とするだけに、守備的な展開であっても持ち味を発揮する意識はつねに持っている。 「ボールを動かしてくる相手に対して守備から入るのは重要だと思います。かといってやっぱり守備だけになるのではなく、自分の武器を出さないといけない。代表スタッフ(昨年U-20W杯にトレーニングパートナーとして帯同)や栗田大輔監督はそこを良さとして見てくださっていて、求めていると思うので、システムどうあれSBでもWBでも攻撃に関わるところはなくしたくないです」 そういった意識は攻め倒すチームコンセプトにも通じるところだ。「主にカウンターで湧き出る部分とか、それこそサイドの選手が求められているのは攻撃参加する部分なので、今シーズンを通して攻撃に対するクオリティとかは重視しています」と稲垣。2年目の明治大で「ゲーム感覚(の適応)とかチームのやりたいことへの理解はできてきています。チームが勝つためにどういうプレーをすればいいかも理解していますし、そういった部分は1年8か月かけて良い状態になってきていると思います」と手応えを感じている。 リーグは残り3試合。首位の明治大は同勝ち点で得失点3差の筑波大と優勝争いを繰り広げている。稲垣は「優勝には得失点も関わってきますし、攻撃のクオリティを上げなければいけないし、もっと活性化させていかないといけない」とチームと個人の両方で攻撃力のさらなる向上を誓い、明治大が掲げる“圧倒”したサッカーで頂点を目指す。