「退職代行」が浸透しないのはなぜ? 認知度「72%」でも利用者は「2%」な理由!
近年よく耳にするようになった退職代行サービス。 退職代行サービスとは、退職する本人に代わって、弁護士や代行業者が勤務先に退職の意思を伝えるサービスのことをいいます。その認知度は高いものの、実際に利用した経験がある人は少ないようです。 みなさんの中にも、利用を検討しているけれど「利用経験者が周りにいないため不安」「料金が高そう」と考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、退職代行サービス利用の実態や料金、利用者が少ない理由をご紹介します。
退職代行サービスの認知度は72%だが、実際の利用者は2%
エン・ジャパン株式会社が実施した退職代行に関する調査によれば、調査対象者のうち72%が「退職代行サービスを知っている」と回答しました。しかし、「実際に退職代行サービスを利用したことがある」と回答した人は2%にとどまっています。 以上のことから、「退職代行サービス」は言葉の認知度は高いものの、実際にサービスを利用した経験がある人の割合は少ないことが分かります。
退職代行サービスの料金相場は3~5万円
ここでは、退職代行サービスの料金相場について解説します。 株式会社カケハシ スカイソリューションズが、退職代行サービスの利用経験者に行った調査結果によると、サービスの利用に掛かった費用は「3~5万円未満」がもっとも多い回答でした。 なお、同調査によれば退職代行サービスを利用した理由は「自分から言い出しづらかったから」という回答がもっとも多い結果となっています。 調査対象者の中では「退職代行サービスを利用してトラブルになった」といったような声はなく、スムーズに退職できたという人がほとんどのようでした。 サービスによって違いはありますが、退職代行サービスは「勤務先との交渉」「必要書類の受け取り」「転職のサポート」などを行ってくれます。 弁護士が運営する退職代行サービスでは、勤務先との法的トラブルの対応もサービス内容に含まれていることがあります。その場合、費用は相場よりも高くなる傾向がありますが、法律の専門家が対応してくれるという信頼性の高さを重視する人もいるようです。