新型GRヤリス登場!!! 新開発AT採用&インテリア激変でトヨタのホットハッチは大幅進化を遂げた!!!
大きく変わったインテリア
エクステリアでは、ロアグリルに薄型・軽量化と強度を両立するスチールメッシュを、バンパーロアサイドには分割構造を新たに採用。モータースポーツ参戦時に石などの飛来物による損傷があったとき、復元・交換作業を容易にし、修復費用低減にも繋げる。サイドロアグリルは開口部の大きくし、冷却性能を確保。さらに、バンパーサイドにアウトレットを設け、サブラジエーターおよびATFクーラーの熱を効果的に排出する。リヤロアガーニッシュ下端に設けた開口部が空気抵抗を下げ、操縦安定性を向上させるとともに、マフラーの熱を排出する。 灯火類では、モータースポーツ参戦中の損傷回避と視認性を考慮し、上下リヤランプ類を集約。また、ハイマウントストップランプとリヤスポイラーを分けることで、リヤスポイラーのカスタマイズ性を拡張した。くわえ、一文字に繋がる一体感のあるテールランプも採用した。 インテリアは、スーパー耐久シリーズ参戦車および全日本ラリー参戦車をモチーフに、操作パネルとディスプレイをドライバー側へ15度傾けて設置し、視認性と操作性を改善。 ドライビングポジションは25mm下げ、かつステアリング位置を調整。ドライビング姿勢が改善された。また、インナーミラーの取り付け位置をフロントガラス上部に移動させ、さらにセンタークラスターの上端を50mm下げ、前方視界を拡大した。 メーターは12.3インチフルカラーTFT液晶を採用。GR-DAT搭載車両ではAT油温の表示を追加したほか、シフトダウン操作時、回転数が高すぎるためシフトダウンできない場合に、従来の警告音のみによる通知から、メーター内のギヤポジション表示にも警告を追加した。 RCにはパーキングブレーキの配置変更をメーカーオプション設定。標準の位置に対して車両前方へレバーを移動し、ステアリングとの距離を近づけることで素早い操作を可能とした。また、角度を立てて引きやすさを向上させ、操作時の負担を軽減している。 新しいGRヤリスは、2024年春頃の発売を予定する。なお東京オートサロン2023にてコンセプトモデルを披露した、TGR-WRT所属選手監修モデル「GRヤリス RZ “High performance・Sébastien Ogier Edition”」および「GRヤリス RZ “High performance・Kalle Rovanperä Edition”」は今回の進化型GRヤリスをベースとして発売予定とのこと。
文と編集・稲垣邦康(GQ)