53歳イラストレーターが<更年期外来>に行ったら想定外の問診結果が…「元気にならなければ!」と焦るより「大きな病気がない」を目指すのも大切
◆今の自分をよしとする 「不調とうまく折り合いをつける」、これがスルリと腑に落ちて、先生のおっしゃるように、生活習慣を工夫しながら進んでみることにしました。 受診後は「もっと元気にならなければ」と、頑張ろうとしていたことにも気づきました。 できるうちは仕事をして休んでいる時間はない、という気持ちの一方、体は衰えを感じているのです。 噛みあわない焦り、これではいつか体調を崩してしまいそうです。 そこそこの体調でやってこられたこと、大きな病気もなく過ごせてきたことは、それだけでも上出来でありがたいこと。 工夫やケアに血眼になるのではなく、今の自分をよしとする。そこに目を向けることができました。 「もっと元気に」という気持ちも持ちつつ、大きな体調の変化がなければ、現状維持をめざすのが心身にもやさしい気がします。
◆無理せず気軽に受診を つい最近、友人(40代半ば)がHRTをはじめました。 ここ半年ほど元気がなく、好きな仕事にも意欲が持てず落ち込んでいました。それがHRTをはじめた途端、劇的に元気に! そんな姿を見て、件の女性医師が「40代後半のつらかったときがそのタイミングだったのかも」とおっしゃっていたことを思い出しました。 私がそうだったように、更年期外来となるとなぜかためらいがちです。 でも、今までとちょっと違うつらさを感じたら、無理をせず気軽に受診してみるのもひとつかもしれません。 ※本稿は、『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
柿崎こうこ
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